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壁を壊す

僕らの世界には壁がある
ので僕らは世界を正しく認知できず
無知で馬鹿であるがゆえに
壁を壊した

大人達が寄ってたかって
止めようと躍起になる
その壁を壊してはならない!
その一線を超えてはならない!

それでも僕らは行くだろう
壁を越えてその罪と愚かさを思い知り
いつか子供らに言うだろう
その壁を壊してはならないと

得るものはなんだろうか
失くしたものはなんだろうか

壊さなければこの希望はない
壊さなければこの絶望もない

親の言いつけを守っていた良い子たちは
何もできはしなかっただろう

壁を仰ぎ見ていた僕らは
壁を壊し空へ高く飛び立ち
鳥の目で世界を見てみたいと願った
大馬鹿者たちは行く

茨の道に置き去りにした
幾多の犠牲に誓って進み続ける
迷い、諦め、また求め
いつしか築きあげる僕らの壁を

また誰かが壊すだろう

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