開幕3連戦を終えて

2022シーズンが遂に開幕し、はじめの1カードを終えた。中日は東京ドームでの巨人戦第3戦に辛くも勝利し、立浪新監督待望の初勝利を手にした。今回はその3連戦を見た雑感を書こうと思う。

ディフェンス(バッテリー含め)

大野、柳をぶつけて2勝はもらおうという意気込みだっただろうが、当てが見事に外れた。柳はストレートの走りがそこまででなく、本調子ではなかったが決して悪い調子ではなかった。大野も同様。それでも目についたのは、木下拓哉の執拗なインコース攻め。「シーズン序盤だから撒き餌だ」とかいう人はいるかもしれないが、さすがに多すぎる。だいたい、狙われている時点で撒き餌ではない。そのリードの偏りは桂を見ているかのようであり、本人の出来が浮沈を左右する木下の異変は気にかかった。勝野は今年初めてまともに見たがかなりよくなった。昨年まではカーブフォーク主体の大きな変化しかない構成で、ストレートの制球次第で全てが変わる、また3巡目にはしんどいという投手だったように思う。しかし、スラット的なスライダーを本格導入し、ゾーン内で動かして勝負できるようになった。これは本人の球数減によるイニング消費力増も見込めるし、何より邪魔な球が増えたことでフォークやストレートも威力を増すだろう。開幕2戦目抜擢も納得の飛躍を感じる投球だった。

リリーフは岩嵜が離脱したことでめちゃくちゃしんどくなった。祖父江が戻るまでの間、清水達也を8回に据えるようだがそこで不確定要素の大きい配置しかできないのが中日の弱さ。また、谷元がそろそろ怪しいので火消しの役割を誰がやるのかも決めていく必要がある。福もあやしいところで橋本をいち早く上げたのは評価したい。開幕早々、ケガでの離脱はほぼなかった又吉の有難みを痛烈に感じることとなった。巨人で言う大勢のようなクローザーを任せられる存在がいればライデル・マルティネスをジョーカー的に起用できるのだが…現時点では、ブルペンは中日の強みとは言えない。

オフェンス

高橋周平がいないのがしんどい。高橋は中日打線の中で数少ないストレートを弾ける打者。彼はビシエドの後ろにいなくてはならないのだ。現状、右打者はみんな外が遠い。外にストレートさえ投げていれば、勝手にセカンドゴロを量産してくれるように思う。阿部は7番あたりに下げて引っ張りに専念させるべきなのだろうが、そうなると石川の打順が上がり結果を強く求められてしまうのが難しいところ。このカードを見る限り、小さくまとまってしまいそうな危険も感じる。やはりプロスペクトを育成する上で失敗を許容できるだけの潤沢な戦力は大事だ。

好材料としては岡林、鵜飼の存在。岡林、とにかくめんどくさい。w 大島2人いるじゃん。長打も出て、いい意味で2番らしさを感じさせない。開幕前はなぜ大島岡林の順番に戻したんだと憤慨していたが、大島が衰えた後でも2番を打てる打者の育成を考えて岡林2番だったとしたら…もしそうならマジで土下座する。考えが浅かった。
鵜飼はストレートへ強く入っていけるだけで他打者と違いを見いだせている。この状況なら、冗談抜きで3番に入れてビシエドに守られつつ、手法としての英才教育を積ませる方がいいのでは

最後に

木下、マジで頼む。今年は木下のチーム。

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