【読書録】The Seven Husbands of Evelyn Hugo
久しぶりにハマる本に出会いました。
本を購入するときには本屋で試し読みをしてからでないと
買えない性分なのですが、この本はあまりのレビューの多さから買って間違いはないのかもと購入して、大当たり!
先週末に喘息でダウンしていた際に一気読みしました。
***以下、ネタバレあります***
往年の大女優であるEvelynの生涯を書き記すため、
なぜか指名された若手の雑誌記者、Monique
EvelynはMoniqueに、自分の死後に本として伝記を出版すること
そしてその収益はすべてMoniqueのものとすること、
を約束させる。
ナゼそんな都合の良い仕事を自分に与えてくれるのか?
縁もゆかりもない大女優が ナゼ自分を指名するのか?
そんな疑問を持ちつつ、MoniqueはEvelynとともに時間を過ごし、
彼女の人生のすべてを明かされる。
7人の夫と結婚したEvelyn
だが、彼女が一生涯愛したのは「妻」だった。
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1章毎が各夫との話で構成されていて、
間にその時に世に出たゴシップ記事なども登場して、
実際にEvelyn Hugoが存在したのではないかと思って思わず調べてしまったぐらい、描写にリアルティがあります。
7回も結婚するなんて、一体どんな人なのかと思うが すべてを読み終わるとなぜそんなことをしたのかが納得できる
自分の欲しいものに貪欲で そのためには結婚するのも厭わない したたかで強い女性
愛のカタチはいろいろある
そんなことを思った本でした。同性愛の話は時代背景によってとても切ないものが多い印象ですが、これもそんな話で心がぎゅっと締め付けられる場面が多くあります。
最後の最後でなぜMoniqueにEvelynが伝記の執筆を頼んだのかが明らかになるのですが、その理由にも涙してしまいました。。