カラミを撮る時は、うまくいってくれとふたりを祈ってる。基本、祈るしかない。

カラミを撮る時は、うまくいってくれとふたりを祈ってる。基本、祈るしかない。

祈りのあと、学びが降りてきます。

アップデート版です。

なにかやるなら、カラミの前にやっとけということです。仕組みとか準備とか。代々木作品の上映会では作品の仕込みや転回点を説明してますが、仕組みはシンプルなことが多いです。
仕組みとは、例えばAというシーンを撮りたい場合、Bまで運べたら自然とAになるというような段取りです。だからBにたどり着くことが目標になります。Bの前にCを作ることもありますが、あまり複雑にすると失敗するので、せいぜいCまでです。

カラミ前にBまで行きやすいような現場の空気なり、男女のラポールなりを作っておく。
それがカラミの監督の仕事です。
どうしてもうまくいかない時に修正するのは男優でもADでもできます。そのへんは任せてます。

セッティングをしたあとは、基本、祈るだけ。
そのBとかCは作品ではカットされたり、そもそも撮影されてなかったりするので、ファンが見ることができるのは稀です。
代々木組はドキュメントなので、BやCが読み取れる作品があります。

仕組みとは、ボーリングのレーンについている目印のようなものです。そこを目標に投じればストライクになるマークです。これは撮影以外でも応用が利きます。

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