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わかりやすく説明します(マジックベルト)
このコラムでは、「マジックベルト」について書きますね。
使う人はかなりの頻度で使う「マジックベルト」。
使ったことがない人は、一生使わないかも。
着物着付けには、伊達じめを使います。
伊達じめの代わりに使えるのがマジックベルトです。
いつも着物レンタルでお世話になっている「きもの365」さんのサイトを見ながら説明していきますね。
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=マジックベルト=
伊達じめと同じ役割の小物。マジックテープになっており着用の際、簡単に止められる。和装ベルト、着物ベルトという名前でも販売されていることも。
マジックベルトの使い方は、とっても簡単。巻いて止める。たったそれだけ。
着付けの仕事をされているかたは、よくご存じだと思います。本当に、巻いて止めるだけ。超カンタン!
通常は胸の下にあてて、背中で左右を重ねてマジックテープで止めます。
人に着せる時も、ご自分で着物を着る場合も同じです。
自分で着物を着る時に、肩がこっていて手を背中に回すのがどうしてもしんどい時は、前から始まって1周して、前で止めてもよいと思います。ストレスのないやりやすい方法で着物を楽しむことの方が大事ですから。
着付けを教える立場の人間として、最近思うのが「自分で着るのだから楽しい方を選択するのは本人の自由」ってことです。ただでさえ決まり事が多くて面倒な着付けですので、ご自身にとって楽しい方が着物を着る機会が増えて、結果的に上達への近道になるんじゃないかなーと思います。
着付け教室をはじめて、もう随分と年月が過ぎました。
「こうしなければならない!」ってことを一度リセットして、そのひとに応じた方法を見つけて、伴走してあげられる方がいいんじゃないかなと、思えるようになりました。
さて。このマジックベルトの話にもどりますね。
たいへん便利で使い勝手のよいマジックベルトなのですが・・・。
気をつけておくことが、いくつかあります。
ナイロンや絹など布素材の伊達じめは、よほどのことがない限り一生使えるくらい丈夫です。レンタル業者さんで回転率がかなり高い場合でも何年も使えます。
ところが、マジックベルトはメーカーにもよると思いますが、数年で劣化の可能性があります。裏面のゴム素材が劣化すると、割れたりはがれたりします。ある程度は収縮して伸ばすことができますが、伸ばしすぎるとやはり割れてきます。
また、マジックテープ部分も、あまりにも使う回数が多いとしっかりくっつかなくなって効き目がなくなります。知らないうちに細かな糸くずなどがマジックテープの内部に入りこむこともあるので、このあたりも注意しないといけません。
マジックベルトの中には、全体がメッシュ素材になっているゴムの入ったものもあります。こちらに関しても、たいへん便利です。サイズがあっていないと、ちょっとゴムがきついかもしれません。しかし使う頻度が多すぎるとやはりゴムが伸びてゆるんでくるので、ある程度使ったら買い替えをおすすめします。
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次のコラムでは「コーリンベルト」(着付けベルト)について書きますね。
これがあってもなくても着付けはできますが、コーリンベルトにまつわるお話は尽きないかもしれません。お楽しみになさってくださいね。
◆わかりやすく説明します、着物のきほん。コラムをまとめたマガジン
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