心霊探偵八雲SecretFiles絆　神永学

あらすじ

心霊探偵八雲シリーズの番外編。中学生の八雲のエピソード。
八雲の通う中学校で夜、幽霊が出るという噂が出る。その話を聞いた八雲のクラスメイトが夜の学校に忍び込もうとする。強引に八雲も誘われるが当日八雲は現れない。集まった生徒だけで学校に侵入するが、校内の桜の木の辺りから赤ん坊の泣き声が聞こえる。その時に一人の生徒、佐知子は赤ん坊の霊にとりつかれてしまう。

ここからネタバレ含む感想

八雲の中学時代のエピソードですが、本編の5巻と6巻の間くらいに読むと本編もより面白く読めると思います。
中学時代の八雲は一人孤立した中学校生活を送っていたようです。その八雲のことを気にかけたのが担任の高岸明美、この明美は実は一心が学生時代に家庭教師をしていたという縁がありました。
さて、今回は赤ちゃんの幽霊の話です。中学校の桜の木の辺りをさまよっていたようで八雲のことを気にかけている同級生の佐知子にとりついてしまいます。
一方、後藤刑事はある通報から発覚した産婦人科の不正事件を追うことになる。通報から得た産婦人科からはたくさんの赤ちゃんの白骨死体が発見される。
シリーズの途中から名前がよく出てくる明美先生ですが、こんなところからつながっていたんですね。話の中では、事故で亡くなったとしか書かれていませんが明美の両親の事故も実は雲海がかかわっているのかも…と勘繰りたくなりました。
なかなかハードモードの事件でした。