ハートブレイク・レストランふたたび　松尾由美

あらすじ

ハートブレイクレストラン第2弾。フリーライターの真衣が仕事で利用するファミリーレストランは少し寂れた雰囲気でそのレストランには実は、幽霊のお婆ちゃんハルさんが姿を現す。真衣が遭遇する謎をハルさんが解き明かしてくれる。

ここからネタバレ含む感想

いつものファミリーレストラン、ハルさんも健在ですが、この巻では二人新メンバーが登場します。一人は、南野刑事が転勤する前に紹介された女性刑事の小掠さん、もう一人が画家の佐伯先生、こちらは有名な画家なのですが何故かハルさんが見えてしかも、幽霊とは気づかずにお近づきになろうとする…。
話にいろいろ絡んでくるのが小掠刑事、女性刑事なのですがイメージする女性刑事とはちょっと違う雰囲気で、その理由も物語の中で解き明かされます。真衣さんに対し少し尖った感情を持っているような気もしますが、洞察力はなかなかで刑事としては有能なのかなと思います。しかし、そんな小掠刑事も解けない謎がある場合は真衣に話を持ち掛けているので最初のそっけない状態よりはそれなりに相手を認めているのかなと思いました。
さほど大きな事件もなく日常の謎解きのような事件が多かったのでのんびり読むことができました。
お付き合いしているらしい南野刑事は本庁に移動になってしまい出番なしなのが少し残念でした。