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本バスめぐりん 大崎梢

あらすじと感想

照岡久志は、勤めていた情報系の会社を定年で退職後、再雇用でさらに働き続けてついに退くことになる。その後、パソコン教室のボランティアとして週3日働いていたが、パソコン教室も生徒減で閉鎖、毎日日曜日となり手持無沙汰のところ同級生の賢一に紹介されて移動図書館の運転手として働くことになった。
この移動図書館にはもう一人、司書の梅園菜緒子と二人で運営している。移動図書館は図書館から遠い地域を巡回し、本の貸し出しを行っている。
大崎さんの書く物語なのでこのあたりで、推察できると思いますが、各ステーションでいろいろな謎が出現し、それを二人で解決していくというお話とそれぞれのステーションが抱える問題も少しずつ浮き彫りになってきて、一人暮らしの老人、高齢化した住宅地、団地そんな時事問題も取り上げられています。
新人ながら徐々に仕事にも慣れてきた久志は、そんな問題についてじっくり考えてアドバイスし、菜緒子は力いっぱい問題に突進してくという二人が絶妙なバランスを保っているところがさすが、大崎さんという感じです。

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