それでも旅に出るカフェ 近藤史恵
あらすじ
コロナ禍でリモートワークが日常になった瑛子は、元同僚の円の営んでいるカフェ・ルーズで行く機会が遠のいていたが久しぶりに訪れたお店には「しばらく休業いたします」の張り紙が出ていた。
円が心配になる瑛子だったがたまたま訪れたパティスリーの店主が円と知り合いでHPがあることを教えてもらう。
ここからネタバレ含む感想
今回もおいしそうな世界の料理がいろいろ登場します。
コロナ禍でカフェの経営が難しくなっていた円は通信販売とキッチンカーの営業でこの事態を乗り越えようとしていました。そんなことを知った瑛子はまた営業を再開したカフェ・ルーズに顔を出すようになります。
瑛子の周り人々やカフェに来たお客から出される謎をカフェのオーナー円が解いていく「日常の謎」ミステリーです。
円との再会のきっかけになったチーズクリームのシュークリーム、すれ違ってしまった姉妹をつなぐロシアの飲み物リャージェンカ、頃中でフランスに住む姉が食べていたブレッドケーキ、ワーホリから帰国した瑛子の従妹からリクエストのあったフランセジーニャ、女の友情が壊れそうなのを止めた鳥のミルク、ビーガンでも食べられるお寿司ここまでは短編で最後の3話は連作ミステリーになっています。
今どき、あんな行けてない男もいるのかーと思いながら読んでしまいました。すれ違いや進む道への迷い、迷路に迷い込んだ人など円の推理で少しだけ良い方に転がるといいなぁと思い読んでいました。
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