猫弁指輪物語 大山淳子
あらすじ
百瀬太郎のもとに密室で妊娠した猫の調査を女優白川ルウルウから依頼される。一方、獣医の柳まことは、買い始めたころからアドバイスしていた黄色のビルマニシキヘビを押し付けられ、さらに、トラックに惹かれそうになった野良猫が持ち込まれる。
百瀬は、亜子にエンゲージシューズを贈る秋田への旅を控えているがそこへまことを訴えたいと小松から依頼が入ってしまう。
ここからネタバレ含む感想
シリーズ第3弾、百瀬と亜子の交際は順調ではないが少しずつ進展している。秋田へのエンゲージシューズお贈る旅は突然の依頼で亜子一人で行くことになる。
事件は、密室猫妊娠事件とケガした野良猫、これに、百瀬の事務所で働いている野呂の過去が絡んでくる。さらに、黄色いビルマニシキヘビ、わがままな2代目となる小松が引き起こす事件、こちらは猫弁として一部界隈で有名人な百瀬の知名度のおかげでうまく治まる。
前半では、バラバラに動いているように見えるそれぞれの事件が、最後はうまく治まるように完結するのは読んでいてとても楽しい。
過去作で登場していた人たちも物語のところどころでチラチラ登場しているのでこちらももう少し大きな物語の中のパーツとして再び登場する機会があるのかなと期待できるかも。
今回は、百瀬の母についても少し話が出てきていました。百瀬母も大変頭が良かったようなので、推測では海外で研究者か何かで活躍していてそのうち登場するのかな…と勝手に推測しています。