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凶犬の眼 柚月裕子
あらすじ
田舎の駐在所に移動になった日岡秀一は、昇進試験の勉強をしながら静かな毎日を過ごしていた。しかし、長らくとん挫していたゴルフ場建設がにわかに動き出し、ゴルフ場建設の現場責任者として赴任してきたのは指名手配されているヤクザの国光寛郎だと気が付く。そんな日岡に、国光はまだやることがあるそれが終わったら日岡が手錠をかけるという約束を結ぶが…。
ここからネタバレ含む感想
前作から2年後、日岡は前作のいろいろで田舎の駐在所に飛ばされていた。駐在所勤務は、静かな生活だったがゴルフ場の建設が再開されて、そこへ指名手配犯が現れたので静かな生活は一変する。そんな、日岡に指名手配されている国光は時間が欲しいと交渉する。国光は、盃を交わしている北柴組の組長北柴兼敏の身の安全が保障されるまで秘密裏に動いているらしいということがわかった。悩む日岡だったが国光を信頼して様子を見ることにする。
この指名手配犯を逮捕すればまた花形の部署に戻れるどうするか…という葛藤が主要テーマになっています。
そして、ヤクザと警察官の間に友情は生まれるのか?国光の人柄を知るに日岡の気持ちは揺らいでいくそんな様子がよく描かれています。
前作のように緊迫状態が続くというよりはずっと水面下での交渉が続いている状態で最後は約束通り日岡に逮捕される国光でしたが、その後思わぬことが起きる展開で最後まで息が抜けないお話でした。