天久鷹央の推理カルテⅡ 知念実希人
あらすじ
天久鷹央シリーズの第2弾。短編3話の構成です。
今回も鷹央の診断が事件解決につながります。
事件の種類もいろいろでコーラを飲んで意識を失った男、輸血用の血液の盗難事件、少年の見た天使と悪ガキたちの急変。3話目だけ予想を外した展開となりました。
ここからネタバレ含む感想
最初の2話は、鷹央らしい早期解決のお話です。どちらも知らない病気だったので実際にあったらちょっと怖いな…と思いました。こんな、病気になったときにどのくらいのお医者さんが正しく診察してくれるのかなとリアルに考えてしまいました。
3話目のお話だけは少し違っていました。統括診断部として、超優秀な医師でも神様ではないとう事実が甘くなくしっかり描かれています。
そして、鷹央の弱点などもいろいろ出てくるのでスーパーヒーローの医師ではなくて一人の人として思い悩む姿もよく描かれていると思います。
優秀な医師でも助けられない患者がいる。通常の世界ではよくあるかもしれませんがお話の中で突きつけらえると辛い気がしました。