猫弁と透明人間 大山淳子
あらすじ
弁護士の百瀬太郎の元に持ち込まれた依頼は、オウムの調査に関するものだった。依頼はメールで依頼人は透明人間と名乗っている。依頼を受けた百瀬は、タイハクオウムの杉山を引き取ることになってしまう。百瀬はこの杉山を依頼人に引き取らせることを考えるが…。
ここからネタバレ含む感想
シリーズの第2弾。前作の最後ですぐにでも百瀬と亜子が結婚するのかと思いきやとりあえず、交際からスタートしているようなのでこちらの展開はきっとゆっくり進むのだろうな…と推測しました。
さて、今回もいろいろな事件が絡み合ってくる物語となっています。百瀬にオウムの依頼をしたのは、沢村透明という人物で、小学生の頃、沢村の一言がきっかけとなり自殺した同級生のことがきっかけで口がきけなくなり、引きこもりになった。それでも、母親に心配をかけまいと司法試験に合格するが研修所へ通えず、司法試験の同期、二見純、通称・法律王子のゴーストをやっている。
その沢村が知り合ったのが夜の公園で遊んでいた田部井すずという5歳の女の子ですずの父親は事故が元で入院中で意識が戻らない。
百瀬、沢村、二見、春美、亜子それぞれの語りが入れ替わりながら物語が進んでいき、バラバラになっているパーツが一つにまとまっていくように収束していきます。
この辺りの物語の構成は凄いなぁ~と思いながら読んでいました。
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