掟上今日子の遺言書　西尾維新

あらすじ

隠館厄介は、新しい職場近くで事故にあった。飛び降り自殺した少女と衝突し手と足を骨折してしまったのだ。入院中の厄介のところにかつての上司紺藤から今日子さんへの依頼をお願いされる。自殺した少女は、遺書を残しておりそこには紺藤が務める出版社の漫画家の作品が名指しされていたという。

ここからネタバレ含む感想

ということで、今日子さんの登場です。今回は事件解決ではなく、あくまで遺書で名指しされた漫画家が責任を感じて引退すると言い出したのを止めてほしい…。そのための自殺の動機を操作するというものでした。
片手、片足骨折していた厄介ですが、今日子さんの助手になるべく一緒に行動します。ただ、タクシーは使用せず、ひたすら公共交通機関で移動する今日子さんに付き合うのは結構大変だったのではないかと…。
今回は、不思議な事件で最初は少女周りから少女の人となりと聞き出しますが、目立たない子だったようであまり情報がありません。それでも、情報がないのが情報とばかりに今日子さんは推理を進めます。漫画家の引退宣言は撤回させることに成功しましたが、その少女が本当にやりたかったこととは終盤の展開は面白いですが…、一人の人間が自分の生命をかけて実行した…というのは…という気がしました。うーん、中学生くらいだとこんなこともあるのかな…、確率ゼロではないけれど…とは思います。
厄介の登場は、もうないのかな…と思っていたので再登場、今後もレギュラーで登場するのかな…というのも気になります。