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珈琲店タレーランの事件簿7 岡崎琢磨
あらすじ
珈琲店タレーランシリーズの第7弾。今回は、短編集です。
新聞社の活字推進員会に移動になった徳山実希は社主催のビブリオバトルのスタッフをしていたがそこであるミスをして出場者のペースを乱してしまった。その謝罪をするために京都を訪れていたが、出場者と待ち合わせをした純喫茶タレーランの店員から事件の真相を聞かされる。
ここからネタバレ含む感想
今回は、短編集で短編4話の間に、ショートショートが挟まっているような構成になっています。タレーランにやってくるお客さんの持ち込むちょっと不思議な話をつい聞いてしまった美星が真相を語るというストーリーになっています。短編4話はビブリオバトルの不可思議な事件、行けなくなった新婚旅行のお土産、家を出て行ったママとの不思議な思い出、結婚に踏み切れない男に起こった不思議な話、どれも不思議が付くような少しオカルトテイストも含まれるようなお話ですが、語りの人からは見えていなかった真相を美星が推理するという展開になっています。
その短編の幕間に入っているのがショートショートでこちらはタレーランの常連さんや美星の知り合いの絡んでいるお話になっています。
よく読むと結構深刻な話も多いような気がしましたが、読了感も悪くなかったのでちょっと息抜きに読むのにお勧めです。