あずかりやさん満天の星 大山淳子
あらすじ
何でも1日百円であずかる「あずかりやさん」そこへやってきたのは不遇な男、手に彫られた金魚の刺青のせいで人生何もうまくいかない。あずかりやさんには預けに来たのではなく強盗に押し入った。絶体絶命のピンチのはずがいつしか男はあずかりやの桐島に自分の生い立ちを語り始める。
ここからネタバレ含む感想
今回のあずかりやさんはいつもとは違い、預かってほしいものを公募してそれをモチーフに描かれているお話でした。
語り手は今回も様々で、男、パン、犬、桐島の祖父(幽霊)でした。いつもより重めの話が多かったような気がします。印象に残っているのが男があずけた憤怒、人生うまくいかないそんな人生に反発するように生きてきた男は桐島と出会って静かな暮らしを手に入れます。しかし、幸せになるわけではなく…ちょっとやりきれないです。
そして、犬のルイ、優しい飼い主(ママ)に引き取られて幸せに暮らしていたのにある時からママの様子が変わってしまう。自分は、どうなるのかちょっと切ないお話でした。
やさしさとさみしさとかなしさとそれでも前向きになれるそんなおはなしでした。