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猫弁と狼少女 大山淳子


あらすじ

前作「幽霊屋敷」へ移転した百瀬の弁護士事務所が受けた依頼は、夫を亡くしたばかりの左野麦子は家へ迷い込んだヒマラヤンを保護していたが、飼い主が現れヒマラヤンは返したのだが脅迫されているという。この件の調査をしていた百瀬は、ある少女を保護しようとしたところ誘拐犯の現行犯で逮捕されてしまう…。


ここからネタバレ含む感想

今回は、百瀬逮捕という状況になり、百瀬が自分で動けないので代わりに活躍するのが沢村透明と正水直、百瀬の指示にしたがっていろいろ調査を行いますが、二人は真実がなかなか見えてこない。百瀬もすぐに釈放される道もあるのになぜか黙秘を貫き拘留されたまま話が進んでいきます。
事務所は移転したばかり、亜子とは一緒に住み始めたばかりでいろいろ動いているところにこのトラブルなのですが、周りが焦って動き回っているのに百瀬は留置場で一緒に拘留されている人たち相手に法律相談まで始めてしまう…そのメンタル凄いなぁ…という言葉しか出てこないのですが、貫かれる飄々としているというか達観しているというかこのキャラ設定、強いなと感じました。
さて、今回は、保護猫ヒマラヤンの件で脅迫されている未亡人、座敷童、何故か出てこない誘拐されそうになった少女の母、パーツは多くないので事件はそれほど発展していきませんが、突然思い出に登場する同級生の山田、前作から登場の鈴木晴人など出てくるので次巻以降にこの辺りの人物が深くかかわってくるのかな…と読みながら予想しました。
今回の逮捕で一番起こっていたのは、恐らく亜子で、百瀬と亜子の間柄にも変化が訪れます。こちらは、本当にゆっくりですが少しずつ進んでいくようです。でも、誰も知らされないので次巻以降問題になりそうですね…。

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