猫弁と鉄の女 大山淳子
あらすじ
百瀬はふとしたきっかけで、サモエドという犬を保護した小高トモエと出会い彼女のサポートをすることになる。
一方、衆議院議員の二世議員である宇野勝子は次の選挙の公約に花粉症の原因となる杉の一掃を掲げる。それを実行するためにもえぎ村の杉伐採に乗り出すが、そこにはもりりんこと森林蔵と名乗る森の番人の同意を得る必要が出てきてしまう。
ここからネタバレ含む感想
大型犬を保護した老婦人、崖っぷちの二世議員、ペット可のシェアハウスを追い出されたカメレオンとその飼い主…と三題噺のように登場する人々たちの問題を百瀬が解決していく?お話でした。
うまく描かれていたのが、もえぎ村の不思議、伝説の木こり森林蔵です。伝説と言われている通り、架空の人物かと思いきやなんと実在していたのは、ちょっとびっくりな展開でした。
そして二世議員の宇野勝子、のほほんとした二世議員のようですが、この物語の中でどんどん頭角を現していて、最後はまた後々、重要な人物として再登場するのではないかと予想しました。なかなか大物に成長しそうな人物です。
この巻のラストで一番驚いたのは、百瀬のお引越し、あのアパートから引越するんだ…と話の展開に驚きました。
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