天使の耳 東野圭吾
あらすじ
深夜の交差点で起きた衝突事故、片方の運転手は重傷で病院に運ばれた。もう一方は青信号だったと主張するが、重傷を負った運転手の車に同乗していた妹は異なる証言をする。しかし、その妹は目が不自由だったため証言が採用されないのではと思ったがその少女の聴覚の能力を証明し、事故の真相が判明するが…。
「交通警察の夜」改題。
ここからネタバレ含む感想
交通警察を舞台に、いろいろな交通事故を扱った短編集。NHKでドラマ化されたので原作も読んでみたくなり、手に取りました。東野さんの作品の中では目立たない存在だったのではないかと思います。
物語としては、交通事故に絡んだ物語ですが少しだけ背筋の寒くなるようないろいろなネタが仕込んであるので、通常なら読後感が悪くなりそうなのですがそこをバランスよくまとめてあるところはさすが東野圭吾という感じでした。
個人的に山崎洋子さんの解説が興味深かったです。作品としては、東野圭吾がまだ注目を集める前に書かれた物語だったようで山崎さんの東野圭吾についての力説が読み応えあり、そんな頃もあったんだなぁ~と時間の流れを感じました。
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