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家族シアター 辻村深月
あらすじ
姉の結婚式で、下手の自分の席には「亜紀へ」と書かれたメッセージが置かれていた。その最初の1行のメッセージを見て私は驚いた。私と姉は余り仲の良い姉妹ではなかった。中学生の頃の姉はいわゆる「イケていない」であり私は「イケている」だった。
6組の家族のそれぞれの短編集です。
ここからネタバレ含む感想
実は外見よく似ているけれどそうみられない姉妹、アイドル追っかけとバンド追っかけの姉弟、見た目重視の母と真面目な娘、タイムカプセルと巡る父と息子、普通の小学生姉と科学好きの妹、外国帰りの孫と祖父、ドラえもんの道具の縁でできた家族、家族をテーマとした6編の短編集でした。
同じ家に住んでいるだけではなかなか分かり合えない、家族とはそんなものだなと思いながら読みました。話の中では、外国帰りの孫と祖父のお話が印象に残ったかな、こんなに孫を心配しているのになかなかその気持ちが孫に伝わらない。学校でうまく溶け込めない孫娘はトラブルをきっかけに新しくお友達を作ることができたのかいろいろ考えさせられました。
それから、タイカプセルのお話、タイムカプセル、小学校の時に作ったなと思いました。すでに開ける時期はとっくに過ぎているのですがあれはどうなったんだろうか…、いままで作ったタイムカプセル…開けてないんだよなぁ~一つも(笑)。