心霊探偵八雲AnotherFiles嘆きの人形　神永学

あらすじ

叔父の一心からの依頼で、山梨県の酒蔵に出る幽霊の調査に行くことになった八雲と晴香と後藤刑事、そこでは酒蔵の遺産争いが起こっていた。その酒蔵の先代は、白い着物を着て目の赤い男が描かれた掛け軸を守りとして飾っていた。果たして男と八雲のつながりは。また、酒蔵に出現していた幽霊は誰か…。

ここからネタバレ含む感想

山梨旅情編、連作短編3話です。
酒蔵の謎の掛け軸については言い伝え程度のお話しか出てこなかったのでそこは残念でした。相続争いは先代の遺言状が見つかったことからうまく進みそうな終わり方でした。
連作なので、酒蔵事件から帰ろうとしたら嵐に巻き込まれ帰るに帰れず、ホテルに宿泊することになりましたが、そこで新たな心霊現象が起こっていてそちらを解決し、出てきた品物を遺族に届けようとしたらさらに次の心霊現象に巻き込まれるというなかなか帰れないという短編でした。
今回は、晴香と八雲だけでなくそこに一心となぜか巻き込まれて付き合わされている後藤刑事が加わり楽しそうな旅道中でした。
しかし、後藤刑事は勤務中から突然山梨県まで付き合わされているのでお仕事の方は大丈夫だったのでしょうか…。公務員なので後から有休扱いにすればいいのかな…。あたふたして困っていた石井刑事がお気の毒だったかもしれません…（笑）