思い出のとき修理します3 谷瑞恵
サブタイトルは「空からの時報」。
秀司の店に、同級生の横山が訪れる。壊れた懐中時計の修理の依頼だった。その懐中時計は、横山が高校生の夏休み夏期講習に通う電車でよく見かける女子高生の落としたもので、別の同級生が拾ったものを横山が預かり女子高生に返すために預かったが返せなかったものだった。
ここからネタバレ含む
今回は、秀司の高校の同級生たちのすれ違いから話が始まる。
第2話は、明里にライバル出現…。イベントの準備で商店街会長の仕事が忙しくなった秀司は店番に知り合い子骨董店の娘、郁実を雇う。しかし、明里はこの郁実となんとなく反りが合わないようで、郁実の言動にカッチンとすることもしばしば、そんな明里に商店街のお友達の葉子が個人的な推測を言い出すのでますます不安になる明里…。郁実さん、この物語の中では初めて出てくる意地悪キャラのようです。
今回の巻のメインテーマは、明里の二人の父です。一人目は明里の母と再婚した義父、明里とはなんとなく距離をとりながら遠くから見守ってきたようですが今回は、秀司の店に乗り込んで見極めをしたようです。それから、実父、こちらは死んでいると思っていたのに叔母から生きていて、しかもネガティブな情報をあれこれ聞かされたため、秀司との関係にも不安を感じる明里でしたがそれほど悪い父でもなかったようです。
結局、あれこれ心配ばかりしている明里ですが、秀司の器は大きいので簡単に乗り越えられる壁でした…。