珈琲店タレーランの事件簿 岡崎琢磨

喧嘩して飛び出した恋人を探しながら雨に降られ、偶然見つけた「純喫茶 タレーラン」というお店。その店のバリスタは、切間美星という若い女性だった。そして、そのタレーランのコーヒーは自分が求める理想の味だった…。

ここからネタバレ含む感想

恋人が飛び出してそのまま後を追ったので財布を持たずに店に入ったため出るときに携帯番号とメールアドレスを書いて必ず支払にくると約束して店を出た。1週間後訪れた時にアオヤマさんとメールアドレスから名前を水素されてしまった。
バリスタを務める切間美星は、コーヒーを入れる腕だけでなく推理力が長けた女性で、お店関係で起こるいろいろな事件をガリガリとミルを引きながらたちどころに解いてしまうという特技を持っていた。
最初は、店員と客という関係だったが事件を通してだんだんと距離が近づく二人だった…。
日常の謎ミステリー系かと思いきや、最後まで読むと印象がガラッと変わってしまう本でした。7話構成で、それぞれ事件が起き、それをバリスタの推理で解いてしまうというパターン化と思ったのですが、二人の距離が近づきそうなところでなんとなくバリスタが硬くなり、距離はなかなか縮まらないと思ったら、そこにも事件が隠れていました。こちらの内容はすっかり騙されました。なんだか妙に詳しいコーヒーオタクな主人公だとは思いましたが…。
詳しくは書きませんのでぜひ本作でお楽しみください。

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