卒業タイムリミット 辻堂ゆめ
あらすじ
卒業まであと3日に迫った高校3年生の黒川良樹は、英語教師の水口里紗子が監禁されている動画が出回っていることを知る。早々に帰宅した黒川はポストの中に「誘拐の謎を解け」と書かれた手紙が入っていることに気が付く。手紙に記述されていた待ち合わせ場所に行くと他に3人の生徒が現れた。
ここからネタバレ含感想
誘拐された英語教師、それの謎を解くために集められら4人は高校生活では特に接点もなかった。集められたのは不良高校生の黒川良樹、元サッカー部の荻生田準平、美人で有名な小松澪、成績優秀者の高畑あやねの4人。4人でとりあえず水口の探索に乗り出すが、なかなかうまく進まない。
そんな経緯の中で、それぞれの書いた告白カードが話のところどころに差しはさまれていて、黒川以外は、順調な高校生活を送っていたように見えたがそれぞれトラブルを抱えていることが浮き上がる。水口先生の探索を続けていくにつれてそれぞれの心の内を垣間見れるようになり恐らく自分以外はみんなうまくいっていると思っていたのがそうでもなかったということに気付くように話が進んでいく。
そして真犯人は…、これは予想外でしたが確かに途中になんとなくな描写が書かれているのでこの伏線があるのかと気が付くように構成されています。
2022年春にNHKでドラマ化されて、ドラマを見ながら同時並行で読んだのですが大筋ではそのままのストーリーでした。(これを書いている時点でNHKはまだ完結していないのでこれで真犯人が別人だったそれはそれで面白いと思いますが…)
追記
ドラマ最後まで見終わりました。だいたい大まかには原作の流れでしたが、一人ドラマの中で新たに登場する登場人物がいたので原作とは違う流れとなりました。原作は告白カードがそのまま載っていましたが、ドラマの中では誰かが読まないと話が進まなかったのでこんな展開なのかな…と思いました。