時計屋探偵の冒険　大山誠一郎

あらすじ

アリバイ崩し承りますの第2弾です。
那野県捜査一課の刑事の僕は、アリバイ崩し（だけ）は得意であるとの評判をもらっているが、実はアリバイ崩しは美谷時計店の店主・時乃に依頼していた。今回の事件も、重要容疑者である被害者の甥のアリバイがどうしても崩せず、意に反して時乃に依頼するため美谷時計店を訪れた。

ここからネタバレ含む感想

シリーズの第2弾で新米刑事がアリバイ崩しを時乃に依頼して事件解決してもらう。安楽椅子探偵ものです。
元々は時乃の祖父が行っていたのですが、祖父からその技術を学んだ時乃が仕事を引き継いでいます。前作で、ひょんなことから美谷時計店を訪れた刑事の僕は、アリバイ崩しの壁が立ちはだかるとき、罪悪感を感じながらも時乃の店を訪れるというパターンです。
今回は、二人の関係が少しだけ進展しているので事件が続くとだんだんと距離が近くなっていくのかな…と感じました。
事件は短編5話で、どれも丁寧にトリックが考えられていて面白かったですが、斬新だなと思ったのは、第4話の二律背反の事件ですなかなか凝っていて面白かったです。
また、続編も読んでみたいな～。