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心霊探偵八雲AnotherFiles沈黙の予言 神永学


あらすじ

小学校の同級生、大地奈津実から自分の勤めているペンションで人が死ぬ予言が出ているから助けてほしいと依頼が来る。なんでも、天使真冬という人物が「七の月の最後の日。緑に囲まれた、黒き水。赤い三角の下、過去の罪が暴かれる。悔い改めなければ、三つの魂が地獄に落ちる。」という予言をしていた。
晴香は、八雲と二人でそのペンションへ出かけるが、ペンションに到着後、道が塞がれ、電話もつながらなくなる…。


ここからネタバレ含む感想

ペンション、集められた関係者、土砂崩れで通れなくなった道、繋がらない電話…とクローズドサークルの要素がふんだんに盛り込まれた状況で事件がはじまります。
事の起こりは、高校一年生の時に自殺したとされる女子高生、その自殺に関係してそうな関係者一同、はじめはバラバラに集まっていたと思われていた人々が一本の線でつながっていく…うーん、クローズドサークルっぽい流れですね。印象的だったのが「クローズドサークルは、ミステリーの展開としては面白いが、実際の犯行になったときは、他の状況と比べて、犯罪が明るみに出る可能性が極めて高い。」とバッサリ状況を切り捨てていたセリフが印象的でした。確かにその通り、しかし、事件が起こる…。
犯人はこの中にいる状況で次々と人が死んでいき、お互い疑心暗鬼になる。そして、こんな人たちと一緒にいたくない!と叫んでわざわざ危険な方へ進んでいく人…まさに要素たっぷりでした。
さて、今回の事件、解決編では元々調査していた事件とは全く違う事件が浮かび上がってきます。通常のミステリーで終わらないところが面白かったです。

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