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機械仕掛けの太陽 知念実希人
あらすじ
2020年1月、中国湖北省の武漢で原因が特定されていない肺炎の患者が発生の患者が59人確認された…。そんな、ニュースから最初は中国で起こっていた原因不明の肺炎…そこからすべてが始まった。心泉医科大付属氷川病院に勤務する呼吸器内科の医師、椎名梓は少しの不安とともにこのニュースを見ていたそこからすべてが始まった…。
ネタバレ含む感想
新型コロナのリアルタイムな状況の小説化、実際に起こったことをリアルに追体験できるようになっています。
登場人物はそれぞれ立場の違う、大学付属病院の呼吸器内科医の梓と看護師の硲瑠璃子、長峰医院を営む長峰邦昭、この三人が入れ替わりながら語りを務める。
コロナ禍で起こった、様々なことがギューッと凝縮されていて、これだけの登場人物でさまざまなエピソード(恐らく実際によくあったようなもの…)なども盛り込まれていて当時細かく状況を記録していたのだろうな…と推察されます。
最初は、こんな風だったなぁとかこの時は、こんなに大変だったんだなぁ~とかいろいろ追体験できる。自分でも実際に体験していることなのでその状況比較がとても新鮮でした。
10年後くらいに読み直してみるとまた違った感想が出てきそうな気がします。