猫のお告げは木の下で 青山美智子
あらすじ
失恋を吹っ切れず神社を訪れたミハルはそこで不思議な猫に遭遇する猫は大きな木の周りを走り回り、トンと木を押して1枚の葉っぱを落とした。その葉っぱには「ニシムキ」と書かれていた。
宮司さんに話を聞くとその猫は「ミクジ」と呼ばれていて、なかなか遭遇できない、その葉っぱに書かれた言葉はお告げであると聞かされる。
ここからネタバレ含む感想
人には言えないような悩みを抱えた人がその神社へ行くと「ミクジ」という猫からお告げがもらえるというお話です。
失恋した人、娘と仲良くしたい父、就職活動がうまくいかない学生、突然嫁と同居することになった老人、転校生の小学生、漫画家をあきらめた母、占い師など登場人物は様々でそれぞれ悩みを抱え、ミクジにお告げをもらうが一言のお告げなので意味が分からないその意味を考えるうちに自分の道がわかるようなお話です。
人の心はなかなか安らかにならず、他から見るとそれなりにうまく生きているように見えるけどそれぞれ悩みを抱えているそんな内面がよく書かれているお話です。それぞれ、お告げから自分なりの答えを見つけるのでちょっと元気になるお話を読みたい人にお勧めです。
最後の後日談でその後も分かるのでこちらもお勧めです。