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猫弁と幽霊屋敷 大山淳子


あらすじ

百瀬は、引きこもりで男性恐怖症の千住澄世から、知らないうちに親から引き継いでいた家が幽霊屋敷として地域で問題になっていることを知り、その家の調査を依頼される。
一方、百瀬の事務所の猫たちは、獣医の柳まことにより、全て人と猫のお会いパーティーに連れて行かれる。そして、そのパーティー会場の隣にあるペットホテルでは立てこもり事件が起こる。


ここからネタバレ含む感想

今回は珍しく動物の絡まない依頼からスタートします。それは、「幽霊屋敷」と呼ばれ地域で問題になっている家、その家の持ち主から家に関する交渉を任された百瀬は早速現地の調査に向かいます。
同じころ、直は合格確実という大学の入学試験に向かいますが、その途中でカメラを盗まれそうになった老夫婦を助けたために、入学試験に行けなくなってしまいます。
さらに同じころ、百瀬の事務所の猫たちはお見合いパーティーに駆り出され事務所は一時の平和な時間が訪れます。
さらにさらに同じころ、亜子はプラチナ会員に対する実地訓練として自ら振袖を着て疑似お見合いをしながら会員にアドバイスをしています。
いつもの展開でバラバラに始まっている物語が徐々に一直線上に並んで一つの物語となっていくお話でした。
前作では、百瀬が新しい家を手に入れる(正確には借りられる)のですが、この物語の最後には、修繕が入る事務所の移転場所を見つけます。もう一つ、特筆したいのが百瀬の事務所でヌシのように暮らしていた猫が終の住処を見つけます。これも何かの伏線なのかな…と思いながら読みました。
猫弁の百瀬ですがいつのまにか人脈が広がっているんだなぁ~と考えされられました。これも伏線かな…。

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