神酒クリニックで乾杯を　知念実希人

あらすじ

外科医の九十九勝巳は、医療事故で職を失った。困っていた勝巳は恩師に「神酒クリニック」を紹介される。無事に採用された勝巳だったがこのクリニックは院長の神酒をはじめとして腕は立つがキャラの濃いメンバーがそろっていて、院長の神酒は患者からの依頼で探偵のような調査活動までしていることを知るが…。

ここからネタバレ含む感想

医療事故で失意のなかようやく決まった就職先はかなり特殊なクリニックで秘密裏の依頼で大物セレブの手術を行ったり、時には患者の依頼で探偵のような調査活動を始めてしまうような非常識なクリニックだった。
就職後すぐ、神酒は末期がんの大手ゼネコン会長の依頼で、川奈雄太という男の死の真相を探ることになる。調査を進めていくうちに、川奈と勝巳が起こした医療事故の関係が分かりそこから事件の真相に迫る。
ハードボイルドミステリーというカテゴリーに入るのかな…、知念先生の小説には格闘系の人が登場する機会が多いような気がしますが、今回も総合格闘技経験有の主人公勝巳です。ただ、勝巳よりさらに強いのが、神酒院長でこちらは経歴不明だけど外科医としても凄腕、しかも格闘技もかなり強いという謎人物になっています。いずれ、過去とかも出てくるのかな…と思いながら読みました。
他にも、腕は立つけど一癖ありそうな面々でチームを作成し、手術や治療の医療行為もしていると思いますが、探偵のような調査活動になるとみんな別の特技を出すような感じです。
続編も出ているのでこちらも読んでみたいです。