珈琲店タレーランの事件簿5 岡崎琢磨
サブタイトル「この鴛鴦茶がおいしくなりますように」
あらすじ
アオヤマは、中学時代の初恋の相手眞子と偶然の再会する。入学した中学校になかなか慣れなかったアオヤマは、川辺で出会ったのが眞子だった。眞子と話をするのが心の拠り所だったアオヤマだったがある事件をきっかけに中学生活も軌道に乗り始める。それを美星に話したら意外な答えが返ってきた…。
ここからネタバレ含む感想
今回は、京都らしく?源氏物語がテーマです。源氏物語にも出てくる宇治に住む眞子と再会したアオヤマは初恋の相手眞子の不幸せそうな様子を気に掛ける。一方、美星は突然現れた眞子に少々複雑な思いを抱いているのが今までにない初めての展開かもしれない…。眞子があれこれアオヤマを騙そうとするのをことごとく推理で論破していくので珍しく戦っている感じを受けたのが少し新鮮だった。
このシリーズ、何を書いても一言でネタバレになってしまうのでなかなか説明するのが難しいですが、あちらこちらに伏線が入っているので細かい描写も大切になってきます。(ここまで読んでいる人ならばおそらく予測済みと思いますが…)
二人の間もすこーし進展するのかな…と思いきやそうでもなくこちらはスローテンポで1cmずつくらい進んでいる感じです。
サブタイトルにもなっている鴛鴦茶、どんな味か試してみたいですが飲めるところあるのかな…。