学ばない探偵たちの学園 東川篤哉
あらすじ
鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの第1弾です。
私立鯉ヶ窪学園に転校した赤坂通は文芸部に入る予定が探偵部に入部してしまう。部員は部長の多摩川と部員の八橋の二人で実際には部室もなく部にも正式承認されていない部活だった。
そんな探偵部が遅くまで学校に残っている日に殺人事件が起きる。それも、密室殺人事件だった。早速、探偵部として独自の捜査に乗り出すが…。
ここからネタバレ含む感想
転校生として無難な高校生活をスタートさせようとした赤坂だったが何故か探偵部に入部することになる。しかも、その部員は個性的で読んでいてなんで赤坂は部活に参加しているのか…と初歩的な疑問符が浮かぶなか読み進めていった。
殺人事件は3件、時間軸として物語の中では4日間の物語であるので割と短期決戦で事件解決する。最初変わり者の探偵部のどちらかが実は推理力抜群でおバカなことをしながらも事件解決に向かうのか…と思ったのですが、実際は顧問の石崎先生でした。ワトソン役は語りの赤坂かなと思います。
そもそも探偵誰だ?と考えながら読んだ本は初めてだったのである意味新鮮な感じでした。密室は少し無理があるような気はしますが、本格ミステリー系になるのかなと思います。
これだけ人が死んでしまったので、続編でさらに事件が起こり続けると不吉な学園になってしまうのでこの先の展開が少し楽しみです。