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サンリオの偉い人たちは、思いやりハートを取り戻せるか

11月1日、キティさんの誕生日、50周年を記念する日に、大騒動が巻き起こった。

概要は


などで報じられている。
私も大変な衝撃を受けたし、Xのコミュニティは、悲嘆と怒りの声であふれていた。とても残念なことである。
私なりにファンの意見を要約すると、声優交代自体はいつか避けられないところでもあるので理解する余地はあるが、その発表が突然であり、林原めぐみさんをはじめとした声優さんに対して礼を尽くした形跡がなく、長年買い支えて来たファンに対して配慮に欠けるものであった。さらに、YouTubeの過去の動画やピューロ・ハーモニーでの林原さんの声の出演もカットは失望するにあまりあるものであり、さらにファンに対して何も説明がないばかりか、問い合わせたメディアに対しても誠意のある回答がなされていない、というようなところである。
私が指摘しておきたいのは、声優交代という一大イベントに対して、本来払うべき配慮がなかったということである。声優に対しては、最初は紙一枚、その後に慌てて担当者がフォローに来るといった状況が、林原めぐみさんのブログからはうかがうことができ、とにかく功労者に対しての配慮がない交代劇に残念な思いしかない。ドラえもんの声の交代のときは、もっと丁寧な対応がされていたことを思い返すと、雲泥の差であるとしか言えない。

他にも、世襲だからだめとか、社長がでしゃばりすぎとか、体型がポムポムプリンとかいうのも散見されたが、それはこの際どうでもいい。特に、体型については、痩せてればチー牛とでも言われていただろうし、身長が低ければホビットと言われていただろうし、重要な問題ではない。

重要なのは、要するに、慎重な配慮が必要な仕事に、諸方面に払うべき配慮を省略した結果、多くの人の不興を買ってしまったということである。配慮というのはつまり、「思いやり」のことだ。サンリオ自身が大事にしている、三つのハートのひとつ「思いやりハート」に由来するものである。仕事が雑ということは、結局は他人への思いやりがない、というところに帰着する。

創業者のいちごの王さまが引退され、残された人が守るべきことは、ミラクルギフトパレードに凝縮されていると、私は思っている。何か不都合な事象が起きたとき(闇の女王の出現)、その不都合を起こしている対象の人を糾弾し、排除するのではなく、むしろその人を信じることにより、解決に向かうことができる、という道しるべがミラギフで表現されている。それに則れば、現在のサンリオの経営陣も「思いやりハート」が一時的に隠れた状態であるので、それを信じるべきものである。であるので、退陣を要求するつもりはない。
しかし、このまま、既存のファンを切り捨てる形で、無視を続けているのは、非常によくない。そのような、思いやりハートが隠れてしまった企業は、光を失った知恵の木そのものであり、まったく魅力がない。何らかの対処なり、説明があるまで、私は、サンリオにお金を落とすのは控えようと思う。再び、思いやりハートが輝き、知恵の木に光が戻るのを待っている。

ともくん、ちゃんとみんなの前に出て来て、お詫びと説明をしてください。


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