
ハーモニーランドにいた妖精さん
この年末年始に、大分のハーモニーランドに泊まりがけで行って来た。滞在していた数日間、妖精さんを毎日見かけたので、その話をしようと思う。
妖精さんは、それ以前に訪問したときにもいたので、覚えていた。その妖精さんは、ちょっと目立つ格好をしていて、しかし誰かと特に絡むこともなく、一人でいることが多かった。しかし、たまに人と話しているのを見かけることもあった。
たまたま私はサーカスキッチンで妖精さんの隣に座ったことがあったが、妖精さんは、あるサンリオキャラのぬいぐるみに、ご飯をたべさせてあげていた。妖精さんは、サンリオキャラとも仲がいいのだ。でも、誰も妖精さんがそこにいることに気がつかない。
君は妖精を信じるかい?
心の贈り物
見えないものを見てごらん
妖精たちが潜んでる
みんな集まれ パーティタイム 森の中の妖精たちと
一緒に踊ろうShall We Dance
妖精がいることは、ハーモニーランドでは前提である。見えない人には見えないけど、見える人には見える。そして、見える人には、一緒に踊ろうと勧めてくれている。
そう、ハーモニーランドは、妖精たちを発見し、一緒に踊って楽しむ場所なのである。
しかし、妖精が見えない人は多い。いや、見えていないというよりも、むしろ見えているけれども、妖精とは気がついていないのだ。
ところが、私には、妖精さんが見えた。妖精さんは、いつもショーでは最前にいたし、地蔵もよくしていた。なんで、妖精さんがわかったかというと、自分もある種の妖精だからだということに気がついた。同族を見分けられるというだけの話である。
妖精といってもいろんなタイプがいる。よく人が思い浮かべるのは、フェアリーといわれるタイプだ。背中に羽根が生えている女の子だ。フェアリーは、みんなから好かれるので友達が多く、話し掛ける人間も多いようである。
一方で、ドワーフというタイプもよくいる。人間の形をとった妖精は、だいたいこの二種類だと思う。ホビットやゴブリンというタイプもたまにいて、人間に迷惑をかけることも稀にあるようだが、基本的には、話しかけてくる人間に害を加えることはない。
しかし、妖精さんは、家族連れや、若い女性からは、警戒されていることが多く、故に一人でたたずんでいることが多い。一人でいる妖精さんも、しかし、それをわかっているので、自分からコミュニケーションをとろうとすることは少ない。でも、かまってあげると、ちょっと喜んでいたりする。
妖精さんとお話ししたり、一緒に踊ったりしたとて、人間にとって何かメリットがあるかというと、必ずしもそういうわけではない。しかし、人間の中で、妖精さんを見つけられる人は、ものごとをよく見分けられる人であるだろう。そして、優しい人であると思う。
妖精さんを見分け、一緒に遊べる人間には、幸せが訪れるはずである。なぜなら、そういう人は、ハーモニーランドの外に出て、人間界の社会においても、気遣いができ、人に優しく接することができるからである。
そして、ハーモニーランドの中心ゾーンには、人間の形をした妖精さんがいるのは確かであったが、そうでない妖精さんも、実は潜んでいるように感じた。それは、ハーモニーランドの奥の方、森林・竹林公園の方にである。こちらの方に行くと、ほとんど誰もいない。しかし、本物の妖精さんが棲んでいたと思う。妖精さんに出会いたい人は、迷い込んでみることをお勧めしたい。ここで、妖精さんに出会えたなら、本物である。
ハーモニーランドやピューロランドには、妖精さんがいる。もし、見つけたら、興味本位でもいいから、声をかけてみると、人間であるあなたにも、幸せが訪れるかもしれない。