かぜをひいた時によむnote
先日、かぜをひいてしまいました。
いつもなら喉にきてからの咳、
それから鼻水なのですが、
のどが痛いな〜とおもってから、すぐの怒涛(どとう)の鼻水。
24時間ずっと鼻水をかんでました。
発熱はなし。
いつもの「かぜ」と、どことなく違ったんです。
いままで何度もかかってきた「かぜ」。
「かぜ」は、わたしたちにとって1番身近な病気だと思います。
身近すぎてかるく考えてしまってるなと思い、かぜについて調べたら
知らなかったことがたくさん出てきました。
間違って覚えていた健康法も!
ということで、今回はかぜについての記事です。
かぜ(かぜ症候群)
主にウイルスによる感染で、上気道(鼻、のど)におこる急性炎症の総称です。
下気道(気管、気管支、肺)まで拡がることも多い。
医学的には「かぜ」という病気はなく「かぜ症候群」。または感冒(かんぼう)、急性気道感染症とも呼ばれます。
他には鼻が詰まる、痰がでるなど。
発熱は必ず出るのではありません。
かぜは熱が必ずでるイメージがありますが、
私も今回はほぼ発熱は感じませんでした。
のどの炎症が気管・気管支にまでいき、咳・痰も出てました。
かぜの原因の約90%がウイルスによる感染です
(ウイルスが原因だと抗菌薬の処方は必要ないです、細菌なら抗菌薬が効きます)
かぜ自体は身近な病気ですが、研究は進んでないようです。
なぜなら、ウイルスは約200種類以上あるといわれています。
おなじウイルスにも型があり、年々変異しており
原因特定は困難です。
例えば、
今年にかぜをひいた原因となるウイルスに対して免疫ができたとしても、
来年のかぜに通用するとは限りません。
かぜの特効薬もまだありません。
市販の薬(総合感冒薬)は、
かぜの原因(ウイルス)にではなく、
かぜの諸症状(発熱、鼻水、咳など)に効きます。
つまり、薬を飲んでも根本療法ではなく、対処療法をしているということ。
「かぜを治す」ではなく『この痛みをどうにかしたい!』ときに薬を飲むのがいいです。
治療に必要なのは自分の自然治癒力。
これを助けるためには
・喉の保湿
・栄養補給
・安静
が必要です。
ウイルス
1年間に、1人あたり2〜3回は「かぜ」にかかっています。
かぜをひいた人が咳・くしゃみをした場合、
1回の咳で約10万個(約2m)、
1回のくしゃみで約200万個(約3m)、
のウイルスが飛びます。
私は、くしゃみをした時にバイ菌が外へ出ていきからだが軽くなったようにかんじることがあります。
咳の20倍の量のウイルスが出ていくなら納得です。
不思議なことに、かぜがひどいときはくしゃみを出すことがありませんでした。
症状のピークを過ぎてから、くしゃみが出はじめました。
咳・くしゃみをするかぜ患者と同じ部屋にいても、かぜはあまりうつらないです(飛沫感染)。
しかし、
かぜをひいた人(ウイルス保持者)がその手でつかんだ
ドアノブ、机、手すりなどを
健康な人(ウイルスを持ってない人)がつかむと、
その手にウイルスが付着します(接触感染)。
その手で自分のからだを触ると、目・鼻・口の粘膜からウイルスに感染します。
かぜは主に『接触感染』。
空気中からの飛沫感染は接触感染より少ないんです。
(※インフルエンザウイルスは飛沫感染)
なので、感染防止に手洗いは必須。
必要であれば消毒薬での清掃もしてください。
冷蔵庫や戸棚の取手やトイレなど、何気なく触る場所はたくさんありますよ。
とくに鼻やのどが乾燥しているとウイルスに対する防御力は低下しています。
咳をすればウイルスを体内から外に出すことができます。
痰を伴う強い咳だと1回あたり約2キロカロリーの消費。(くしゃみは1回約4キロカロリー、鼻をかむと1回約2キロカロリーの消費)
1回だと少なく感じますが、何回も何時間も何日も…となると、かなりの消費カロリーになります。
健康体ならダイエットだ〜!なんてジョーダン言って喜べるのですが、そんなことよりとにかく咳はしんどい。
咳をするときのポイント
胸が大きく動かないように『小さく、細かく』咳をしてください。
激しい咳は胸郭(きょうかく)を使います。
大きい咳は胸郭を構成する肋骨や筋肉に負担をあたえ、ひどいときは骨折したりすることも。
咳をたくさんして、筋肉痛のような痛みを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
かぜと花粉症
時期的に花粉症では?といわれそうですが(この記事は3月に書きました)
私は花粉症になったことはありません。
かぜも花粉症も
どちらも鼻水はでますが、違いがあります。
・かぜ:はじめは水っぽいサラサラ鼻水→黄色など色つきのネバネバ鼻水(色がつくのは免疫細胞がウイルスなどとたたかい死んだもの)
・花粉症:水っぽい透明なサラサラ鼻水。色はない。
今回は初っ端から黄色かったので、かぜですね。
鼻水がずっと止まらなかったので、
意識して水を飲むようにしていました。
鼻水をかんだあとは、鼻の下が痛くならないように下記の対策をしました。
かなりオススメです。
ワセリン
普段のお手入れに顔・からだ・唇に、とワセリンを使っています。
花粉症対策でもよく見かけるようになりましたね。
かぜをひいて何度も鼻をかんだ時になるあのヒリヒリした痛み。
今回は鼻水がはじめから多かったので、
早くからヒリヒリ対策に
鼻の下にワセリンを塗りたくりました。
今回のかぜは期間が長かったこともあり、
いつもの5倍以上は鼻をかんでいます。
ですが、ワセリンのおかげでヒリヒリも気にならず、真っ赤になることもありませんでした。
ポイントはこちら⇩
・ちょっとベトベトし過ぎかなくらいの量
(ワセリンは少量でもベタつきます)
・こまめに塗る
鼻をかんだらその都度、塗る。
時間にしたら、30分に1回は塗ったかもしれません。
2週間は四六時中 鼻水をかみ続けてましたが、
1度も鼻の痛みを感じなかったです。
今度から、かぜのときには毎回ワセリンを塗ることにします。それくらい良かったですよ。
私が使用してるのは白ワセリン(精製度は高め)です。鼻に塗るだけなら精製度は気にしなくてもいいでしょう。
副鼻腔
口内に違和感を感じるようになりました。場所は右側の奥。
最近は余計な力が入り
歯を食いしばっている自覚があったので最初はそのせいかと考えたのですが、
かぜをひいてからはそれとは違う感覚。
また、右側の頬が鈍(にぶ)い感じ。
かぜはウイルスが主ですが、
かぜによる免疫力低下により、細菌による感染で副鼻腔炎になることがあります。
10日経ってもかぜが良くならない場合は、副鼻腔炎の可能性も考えましょう。
右頬の鈍い感じは上顎洞の炎症によるものでしょう。
また、この副鼻腔炎になると奥歯の神経を圧迫するので痛みがでてきます。
痛くはなかったけど、右側の歯列に鈍い違和感がありました。
副鼻腔炎ではこめかみに痛みがでることもあります。
私は痛みではなく冷えた感じだったのですが、
右側のこめかみの位置・冷えを感じたタイミングは、
右頬の鈍い感じと同じでした。
繋がりを調べましたが「冷え」と副鼻腔炎の関係性は分かりませんでした。
副鼻腔炎では炎症が目の神経に及ぶと、視力が低下したり、ものが2つに見える複視の症状がでたり、痛みが出現することがあります。
視力は若干、弱まったように感じました。
元から飛蚊症はあったのですが、咳・痰が出はじめた頃に庭の景色を見たとき、飛蚊症の見え方が増えたようでした。
室内ではとくに変化は感じられなかったです。
副鼻腔炎と「飛蚊症」の関係性を疑いましたが、こちらも調べてもわかりませんでした。
10年ほど前でしょうか、副鼻腔炎になったことがあります。かぜをひいた後に副鼻腔炎になりました。
当時ずっと鼻をかんでいてすごく辛かった覚えだけがあります。
鼻を強くかむと、鼻の細菌が耳管をとおり中耳に感染し、中耳炎が起こることがあります。
鼻をかむとき、ポイントは
①口から息を吸い、
②片方ずつ、
③静かにゆっくりと数秒かけて
④鼻から息を出すようにしましょう。
鼻をすすっても中耳炎のリスクがあります。
また、鼻をほじると粘膜を傷つけてしまい細菌が入りこむことがあります。
ティッシュもダメです。注意してください。
のど
かぜをひいた4日、5日目から、鼻水ほど気になってなかった「のど」が痛むようになってきました。
・炎症、腫れた感じがする
・ツバが飲み込みにくい
・痛みで食べ物がのどを通らない
などの症状がありました。
のどの痛む場所は日によって移動していました。
一昨日は中央、昨日は左側、今日は右側…みたいに。
これらの場所に炎症が起こると急性咽頭炎、急性喉頭炎などになる。
のどの痛み違和感、声がれ・かすれ、声がだしにくい、せき・痰、飲み込むときのどが痛い嚥下痛(えんげつう)、声がかれる嗄声(させい)
などの症状が現れる。
ほとんどの場合、かぜに合併して発症する。
目やに
8日目の朝から、起きたときに目やにを確認するようになりました。ひどい日は両目とも開けられないほど…。
目やには「目脂(がんし)」ともいい、古くなった目の細胞が新陳代謝によってできた老廃物のこと。
副鼻腔炎がきっかけで
涙が鼻へでる通り道である鼻涙管(びるいかん)が閉塞し、
涙が鼻へ排出できなくなることで涙が増え、
目やにが増える鼻涙管閉塞症を発症する場合があります。
夜間の鼻水・鼻づまりが落ち着いてきたころ、目やにも減ってきました。
上記の知識がないとびっくりしますよね。
両目とも目やにで開かなくなるなんて。。。
意外な効果
不思議なことに、
かぜをひく前まで毎朝起きあがるときに痛かった腰が、
風邪をひいてからスムーズに起きられるようになりました。
咳や鼻水で、何度か起きあがったり体勢を変えていたからでしょうか。
普段は寝付いたら朝までずっとそのままの体勢なので、やはり就寝時の寝返りは腰痛対策に大切なようです。
「のど」の項で、痛くて食べ物がのどを通らなかった話をしました。
体重は測ってないですが、風邪をひき食欲減退のため、からだについていた余分だったお肉が減ったようです。
(咳・鼻水もかなり影響あったかと)
おなかが空いても食べられない。
食欲も無かったことで、いつもより食に気をつかいました。
からだへの栄養補給も、あわせて参考にしてみてください。
セルフケアで自然治癒力を高めることができます。
【かぜのときの東洋医学での養生】はこちらの記事をどうぞ。
後鼻漏(こうびろう)についてはこちらの記事に書いてます。
サポートは知識の更新や材料費にあてさせていただきます。そして、みなさまへのからだに関する情報共有が出来たらと思っています。