noteの改善案を考えてみた
深津さんのこのnoteを読んで、キャンセルOK賛成!良さそう!と思いました。
ただ、最近読んだこの記事が、ふと頭によぎったんです。
賛成!と思っている間には見えないデメリットがあるかもしれない。ということで、斜にかまえる時間もとりつつ、noteの改善案を考えてみました。
1.斜にかまえずに考えてみる
斜にかまえず、肯定的にとらえた場合の感想を書き出してみました。
「連載漫画を返品しながら読む」というような悪質行為の元凶になる感想、noteの品質低下につながりかねない感想も、一旦ここではその是非は問わず扱います。
noteを「7日間は購入キャンセルOK」にしたら…?
【読者目線】
■キャンセルできる安心感があるので、気軽にnoteを購入しようと思える
■操作ミスなど意図しない購入を取り消せて嬉しい
■7日以内だったら無料で読めちゃうの?お得感ある
■読んでみてがっかり…という時に泣き寝入りしなくて済む
【ライター目線】
■新しい読者が増えそう、売上UPの期待がふくらむ
■読んでみて合わなかったらキャンセルしてもらえば良いんだから、自由な表現、テーマ、クオリティで書けそう
■既存読者に気を使いすぎずに方向転換できる
【運営目線】
■有料note購入のハードルが下がるので、ユーザー層が広がりそう
■キャンセル率の高低を見ることで、noteのサービスにマッチしたユーザー(読者・ライター)かどうかわかる。
■キャンセル率の高低を見ることで、サービスの品質低下を招く行為(例:返品連発など)をしているユーザーがわかり、リスク管理ができる。
2.斜にかまえて考えてみる
今度は斜にかまえて、否定的にとらえてみました。私は賛成派だったはずなのですが、「めんどくさい」ポイントを軸に、結構否定派意見かけちゃいました…。めんどくさがりやなのがバレますね…。
noteを「7日間は購入キャンセルOK」にしたら…?
【読者目線】
■自分はちゃんと購入して読んだのに、無料で読めちゃう人もいるなんて不公平
■キャンセル手続きめんどくさそう…
■キャンセルできるという選択肢が増えることがめんどくさい…
■何回かキャンセルしたら「悪質」扱いされるの?キャンセルに罪悪感出るし、あまり使わないほうが良い機能なのかな
【ライター目線】
■返金されたらどうなるの?返金手続きとかしないといけないの?不安だしめんどくさい
■自分のnoteキャンセルされたらモチベーション下がる…
■noteの値段のつけかた難しいな
■実質無料で読まれてそのうえ記事コピペ転載とかされたらされたら嫌だな
■有料note=鍵垢(読む人を限定したい)的な使い方をしている場合、有料にしている意味がなくなっちゃう
【運営目線】
■キャンセル対応、悪質ユーザーへの対応の手間が増えそう
■キャンセル理由って大抵ネガティブだと思うから、対応していてテンション下がりそう…
■キャンセルに正当な理由があるか、悪質とそうでないものの線引きが難しい
3.否定・肯定ふまえたうえでの私の意見
さて、賛否両論自分の中で出して考えてみましたが、私はやはり「7日間は購入キャンセルOK」に賛成です。
なぜなら、この施策を実施することでの一番の大きなマイナスポイントは、キャンセルしながら読み続ける悪質ユーザーの出現だと思いますが、それを上回るプラスポイントがあると考えたからです。
【私が考えるプラスポイント】
1.悪質ユーザーが出現することで、逆に良質なユーザーを選別することができる。
2.良質なユーザーに対するフォローを徹底することで、全体のサービス体験が向上する。(悪質ユーザーにペナルティを課すことを徹底するのではなく、良質ユーザーにインセンティブを与えることに力を注ぐことで実現できそう)
3.売上の面では、キャンセルによるマイナスよりも、ユーザーが広がることによるプラスのほうが大きいのでは。
とはいえ、悪質ユーザーめちゃめちゃ増えたら悲しい…。そこで一つの案が浮かびました。
キャンセルチケット配布制です。
4.キャンセルチケット配布制って?
こんな仕組みのものをイメージしました。
・note登録時、全員に一律で配布される
・1人3枚もらえる(=3回までキャンセルできる)
・いつでも、どのnoteにでも使える
回数制限をあらかじめ設けることで、そもそも悪質ユーザーを作らないことがポイントです。
また、キャンセル期間の制限を無くして、チケットがあればいつでもどれでもキャンセルできる状態にすることで、仕組みとしてユーザーにわかりやすいし安心感が生まれるなと思いました。
ドラクエで「世界樹の葉」ってあるじゃないですか。あのイメージです。もったいないから滅多に使わないけど持ってると安心アイテムみたいな。
ボス戦(高額note)に挑むときの蘇生アイテム(キャンセルできる権利)みたいな…。
キャンセル、というマイナスに思える体験も、ゲーム感覚で楽しくできるといいな、そっちのほうがnoteには合ってるかもなと思いました。単純にアイテムもらえると嬉しいですし!
5.おわりに
なぜこんな記事を書いたのかというと、noteのファンだから、というのもありますが、自分が普段仕事で取り組んでいるもの以外のサービスのことを、自分がやってるつもりでじっくり考えてみたかったからです。
ずっと同じサービス(自分が関わっているサービス)のことばかり考えていると、どうしても思考が偏ってきてしまう感覚があります。なので、noteの運営スタッフになったつもりで思考を巡らせることで、頭の体操をしました。
【この記事を書いたことでの気づき】
・ユーザー、クライアント、運営、この3者のネガポジは必ずしも一致しない
・感情的にはポジティブであっても、行動としてはネガティブに現れることがある(例:キャンセル嬉しい→キャンセルしまくって漫画読む)
・ネガティブな感情や行動をうまくコントロールすること、そもそも発生させないことも大切
深津さんの「みなさんはどう思いますか?お気軽にご意見をお寄せください」の言葉に、ありがたく乗っからせていただきました!
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