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中野ブロードウェイのこと/選挙のこと/青春18きっぷのこと。

おひさしぶりのささづかまとめです。

ここ2か月近く、ブログを読むことからも書くことからも離れていました。特別な理由はなかったのですが、気持ちが向かないときに文章を書いてもつまらないので、そういうときは思いきってなにも書かないことにしています。

子どものころから「読書をする期間」「ゲームをする期間」「勉強をする期間」みたいな感じで、だいたい2か月周期くらいで熱心に取り組む内容が移り変わるのです。今回は「身のまわりを整理する期間」でした。要するに、大掃除と断捨離です。とにかく空いた時間はそれに費やし、ブログのことはほとんど考えませんでした。11月に入って落ち着いてきたので、またこうして筆をとっています。

どうして断捨離にこんなに時間がかかったのかというと、なんでも捨ててしまうのではなく、価値のありそうなものはブックオフやまんだらけに持ちこんで売っていたからです。

わたしの住む笹塚からまんだらけにアニメグッズを売りに行くとなると、自然と中野ブロードウェイに向かうことになります。自転車の前カゴにアニメ関連の書籍やグッズを詰め込んだ紙袋を載せて中野通りを走り、まんだらけの買取コーナーで査定してもらいます。売れるだろうと思ったものが「ごめんなさい」と返却され、値段つくのかなあと思ったものが数百円で買われていきます。需要と供給によるものなのでしょうが、よくわかりません。

中野ブロードウェイに行くときは友だちのたかやまさんも毎回ついてきます。わたしが買取をお願いしているときは、まんだらけ各店を冷やかしていました。たかやまさんはなにも買いません。たかやまさんは特別お気に入りの作品のグッズ以外は一切買わないのです。まあそれが普通なのかなとも思いますが。

わたしにとっては数年ぶりの中野ブロードウェイでした。中野ブロードウェイにはたかやまさんお気に入りのカフェ、Aライセンスがあって今回は何度かいっしょに休憩したりごはんを食べたりしました。まんだらけで売ったお金がさっそく消えていきましたがたのしいので構いません。

Aライセンスの店内。天井には世界各国のサーキットのコースを模した装飾がある。ほとんどのお客さんは地元の方っぽくて安心
ローストコンビーフトーストサンド900円。ジャンキーな味わい
別の日にたかやまさんが注文・撮影。アイスコーヒーパフェ920円

たかやまさんがよく注文するというこのアイスコーヒーパフェは、アイスコーヒーの入ったグラスの上に三角すいの形をした自立しない器がはまっていて、その上にパフェが盛りつけられています。アイスコーヒーはパフェの器とグラスの間にストローを差しこんで飲むように説明されます。当たり前ですがストローを差しこむとパフェ部分はがたつきます。不思議なメニューですね。

たかやまさん
「隙間フェチの人にはたまらないね」

ささづかまとめ
「隙間フェチってどういうフェチなんですか?」

たかやまさん
「隙間フェチは、隙間フェチだよ…」

自分で言っておいて恥ずかしくなるのはやめてほしいです。

ストローを差しこむと微妙に不安な気持ちになる

中野ブロードウェイには外国人のお客さんがたくさん来ていました。日本人のお客さんより多かったかもしれません。みんなアニメグッズや腕時計やカメラなどを楽しそうに眺め、買っていきます。しかし日本に旅行に来て中野に行きますか、と思わなくもないです。もっと行くべき、見るべきところがあるのでは、とつい思ってしまいます。いや、中野はまちがいなくいい街なんですけどね。

少し前までのディープな感じは薄まったような気もしますが、それでも依然として独特な雰囲気を纏っている中野ブロードウェイ。今後もたまに遊びに行ってみようと思います。


そんな断捨離も終わりが見えてきた10月27日は、衆議院総選挙の投票日でした。選挙には行くことにしていて、今回の選挙の比例代表では国民民主党に投票しました。公約に掲げられた国の財政のありかたには共感できましたし、若い世代や働く人たちに向けた政策が充実していて、あまり迷いませんでした。選挙戦でネットを十分に活用されていたのもいいなと思いました。

この記事を書いているタイミングでは、減税に伴う国の減収が大きいと報じられていますが、逆に言えば、その減収分だけみんなのお財布が潤うということです。思いきった減税は、政治が国民を信頼しておこなわれる政策だと思いますので、もし政策が実現したらある程度はしっかり消費したいなと思います。

でも断捨離しちゃいましたし、ものを買うわけにもいきません。ここはやはり旅行に行って地方のお店や公共交通機関にお金を落とすべきでしょう。旅行好き、鉄道好きの使命ですね!


そんなわたしのような鉄道好きにとって衝撃的なニュースが飛びこんできました。12月から発売される青春18きっぷの仕様が大幅に変更されたのです。

青春18きっぷとは、JR各社が長期休みのある春夏冬の年3回発売する、全国のJR線の普通列車に乗り放題となるきっぷです。価格は5日間有効で12050円。

このきっぷのよさは、利用期間内なら5日分を1日ずつ飛び飛びで使えたり、いっしょに旅行する人数分の有効日数を消費することでグループで使えたりするという、フレキシブルさにありました。日帰りの小旅行からストイックな長距離移動まで、急がない鉄道旅行をする人たちから支持されてきた「おトクなきっぷ」の定番でした。

今回発表された変更点を簡単に紹介します。


5日間用に加えて、新たに3日間用が発売される

これまでは5日分利用できる青春18きっぷだけが発売されてきましたが、新しく3日間用が発売されます。価格は3日間用が10000円、5日間用が変更なく12050円です。

連続した日程でしか使えなくなる

これまでは「1日ごと飛び飛びに」「グループで」という柔軟な使いかたができましたが、今回からきっぷを使いはじめる日から連続する3日間または5日間が有効期間となり、またグループで1枚のきっぷを利用して旅行することはできなくなりました。

自動改札機が通れるようになる

これまで利用する日ごとに駅員さんにきっぷを渡して券面にスタンプを捺してもらい、途中下車の際はその都度駅員さんに券面を提示する必要がありましたが、今回からはそれらが全て不要となり、自動改札機を使えるようになります。

北海道と本州の間の行き来がしやすくなる

北海道新幹線オプション券で乗れる新幹線の範囲が、これまで奥津軽いまべつ〜木古内間だったのが新青森〜木古内間になり、乗車機会が増え所要時間も短縮されます。これに伴い価格は2490円から4500円になります。

最終日は終電まで乗れるようになる

これまでは利用日の日付が変わると同時に失効していましたが、今回から有効期限最終日の終電まで利用できるようになります。


この変貌ぶりを見たときのわたしの第一印象を正直に言えば「これ、青春18きっぷじゃない」でした。これまで青春18きっぷを愛用してきた鉄道ファンにとっては改悪と呼べるものでしょうから、ひきつづき購入する人は少なくなるものと思います。

やはり、多くの利用者にとって連続する3日間もしくは5日間でしか使えないというのがつらいところでしょう。40〜50日間ある利用期間のうちから自由に旅行日を選んで楽しんでいた人たちにとっては、今後はほぼ使う機会のないきっぷになっただろうと思います。

しかし、これまでの仕様では駅員さんの負担が大きかったと思いますので、自動改札機が使えるようになるかわりに、有効期間が連続する3日間もしくは5日間という仕様に変更されたことは理解できます。

有人改札の窓口に青春18きっぷの利用者による長い列ができるだけでも大変なのに、列車に乗り遅れるからと走って突破する人がいたり、混雑しているタイミングを見計らって券面を一瞬だけ見せて通過する人がいたり、対応が難しいシーンが多々あったようです(わたしも不審な動きをしている人を何回か見てきました)。駅員・乗務員のみなさんもきっと神経をすり減らしてきたものと思います。

青春18きっぷ利用者の残念なふるまいが、今回の変更の一因となっているのは間違いありません。要するに、青春18きっぷ利用者の常識レベルが低すぎたのです。わたしも青春18きっぷを使って旅行をしてきたひとりなので、こういうことを言うのはつらいのですが、事実だと思います。

これまでわたしが買ってきた青春18きっぷたち。ほぼ毎回いっしょに旅行をしているたかやまさんとは基本的にグループ利用をせず、それぞれ自分の18きっぷを持った。その日最初に出発する駅やその日最後に到着する駅が異なっているときや、1人だけ途中下車のため改札を出入場したいときなど、それぞれきっぷを持っているほうが微妙に便利だった

この変更を受けて青春18きっぷの従来の形に戻してほしいというオンライン署名が立ち上がり、この部分を書いている今日(2024/11/07)時点で3万筆を超えています。好きにすればいいと思いますが、わたしはがっかりしました。どんな顔をしてそんな署名をしているのかわかりません。少なくともその署名を提出する先はJR各社ではなく、他者の気持ちを慮ることをせず平然とそのような署名をしてしまうような青春18きっぷの利用者、その人自身でしょう。

今回のJRグループの判断はしかたないことだと思います。これをもって青春18きっぷは終了したと言っていいでしょう。名前は同じですが、別のきっぷになってしまったと思います。数年後には新しい青春18きっぷも本当に終了するかもしれません。青春18きっぷというすばらしいきっぷを企画し、苦心しつつもサービスを長年維持してくださったJR各社のみなさんに感謝したいと思います。今までありがとうございました。

ただでさえ、わたしのような鉄道好きの人は列車に乗っているだけで、すでにいろんな方に迷惑をかけていると思うのです(車窓が見たくてきょろきょろするし、写真も撮るし)。細かくいろいろなところに気を配りつつ、これからも楽しく旅行ができればいいなと思っています。


ちょっと珍しく、近況報告のようななにかでした。またみなさんのnoteも見に行きますね!