市ヶ谷法務店

「法律を身近に」をビジョンに掲げる弁護士とデザイナーの課外活動。運営:平塚翔太 (弁護士/造形構想修士)、稲葉貴志 (デザイナー)。協力:いろいろな人たち。運営事務局連絡先:hiratsukahoumu@gmail.com (担当:平塚)

市ヶ谷法務店

「法律を身近に」をビジョンに掲げる弁護士とデザイナーの課外活動。運営:平塚翔太 (弁護士/造形構想修士)、稲葉貴志 (デザイナー)。協力:いろいろな人たち。運営事務局連絡先:hiratsukahoumu@gmail.com (担当:平塚)

マガジン

  • ムサビ日記

    執筆者:平塚翔太|武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(名称が長い…)で活動中の現職弁護士によるきまぐれ授業日記。たまにデザイナーの稲葉さんからコメントをもらっていくスタイルでいきたいと思う。

  • 制作実績(ポートフォリオ)

    市ヶ谷法務店又は市ヶ谷法務店所属メンバーの制作実績をご紹介致します。

最近の記事

  • 固定された記事

市ヶ谷法務店をはじめました

夏が近づいて来たので「市ヶ谷法務店」というプロジェクトをはじめました。今日はその説明をします。 「市ヶ谷法務店」とは?市ヶ谷法務店は、弁護士とデザイナーとで組織される半恒久的なプロジェクトです。市ヶ谷法務店が掲げる目的は「法律を身近な存在にすること」、ただそれだけです。そのために、弁護士とデザイナーが組んで、大学や行政等の様々な機関との連携も視野に入れつつ、様々なプロジェクトを実施していきます。 「二割司法」という言葉を聞いたことはありますか? これは国民の2割しか司法

    • 「文化人類学生が、デザインリサーチやってみる」批判

      本稿は、以下の記事(以下「対象記事」という。)に対する激烈な批判である。これから冷却水を浴びせるので覚悟して読むといい。が、同時に、憶測を大いに含むために聞き流していただいても構わないようなものでもある。それでも、私としては私の都合で真剣に伝えておこうと思う。 対象記事全体から、いわゆる「文化人類学の実社会への応用」について、学術的な位置付けによる正当化や、効用・帰結による正当化を密かに求めている印象を受ける。度々顔を見せる命令的、禁止的な表現、借用的であることに自覚のない

      • 武蔵野美術大学大学院市ヶ谷キャンパスで修了展1日目が終わりました。

        ということで、1日の振り返りです。予想より多くの方々にご関心をもっていただけて感謝しております。まだあと2日ありますが、既になかなか疲れております。 私は基本的に引き籠っているほうが好みと言いますか、人間が5人以上いるとひどく疲弊してしまうので「在廊」はなかなか大変でした。途中、昼食で抜けたりしましたが、10:00-20:00 まで一応いました。地下2階の人数のピークは午後3時くらいかなぁと思います。 きっとそういうことがないと信じていますが、私は人間の顔と名前の記憶力が

        • 「身近にすること」再考——脳神経伝達物質の観点を踏まえた検討

          市ヶ谷法務店は「法を身近にすること」を掲げる研究活動です。そして、市ヶ谷法務店では「身近にすること」を「物理的距離と心理的距離の双方を縮めること」という、ある種の「量的な」定義を採用していました。しかし、最新の脳神経科学の研究成果によれば、どうもそういった単純な話ではないようなのです。現時点での結論を述べれば、「身近」というのは、特定の状況下で脳神経伝達物質のヒア&ナウ系が優位であることなのです。 私たちの脳内では、身体近傍空間 (peripersonal space) と

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        記事

          地域から広がる行政とデザイン

          行政とデザインの取り組みとして英国、デンマーク、米国や台湾など、比較的、海外の取り組みについて事例が紹介されている印象があります。しかし日本でも行政分野におけるデザイン思考を推進する気運は高まっており、政府はデジタル・ガバメント実行計画を策定し、「サービスデザイン思考」の導入を推進しています。自治体では、滋賀県や福井県などがデザイン思考を実践する組織を立ち上げ、取り組みを進めています。 昨年の 4 月には政府 CIO から、ディスカッションペーパーとして「行政機関におけるサー

          地域から広がる行政とデザイン

          「存在論的転回」の実行って、無意識の審級における神経症者から倒錯者への主体の位置の変更なんじゃないの?

          はじめに断っておきたいが、この記事は、近年の人類学やデザインで流行しているらしい「存在論的転回」を学術的に厳密に語るものではなく、私自身の耳に届いてる「存在論的転回」について勝手に語るものである。実際、「存在論的転回」自体、厳密に定義されたものではなく論者によって定義が異なるし、定義が異なることこそ重要だと考えている節もないではない。そのため、私は、私が認識している「存在論的転回」の限度で、当該概念が問題意識として置く西洋的な見方への懐疑という点で当該概念自体が西洋的な究極幻

          「存在論的転回」の実行って、無意識の審級における神経症者から倒錯者への主体の位置の変更なんじゃないの?

          アート作品等の展示方法とその機能に関するメモ書き

          作品の展示方法も作品の一部である武蔵野美術大学大学院造形構想研究科に入学して興味深いことのひとつに、教授陣と美術系学部出身学生の「展示方法に対するこだわり」の大きさがあげられる。ここでいう「展示方法」とは、特定の作品について観測者が当該作品にとって効果的に観測するためのあらゆる方法ないし措置を意味する。空間や媒体における作品本体の設置方法やその附属物の設置方法、台座や敷物、掲示の態様のほか、視覚的又は言語的なアナウンスの態様や、作品本体に係る「キャプション」と呼ばれるタイトル

          アート作品等の展示方法とその機能に関するメモ書き

          スタートアップビジネスにおける法的課題について——ルールメイキングという視点の重要性

          ルールメイキングの実際「ルールメイキング」というと国会での討論のような自社のビジネスを超えた壮大な話のように思えますが、そうではありません。様々な話が混ざっていて理解が難しくなってしまっていますが、ここで言っている「ルールメイキング」とは、簡単に言えば、規制対応、つまり自由なビジネスを行うために必須である自己防衛的な企業活動のこと、そのための規制庁との対話を通じた調整活動のことを意味します。重要なことは、ルール自体ではなく、ルールから自社のビジネスを守ること、さらにはルールを

          スタートアップビジネスにおける法的課題について——ルールメイキングという視点の重要性

          「ビジネスデザイナー」ってなんだ?

          この記事についてやっほー、平塚です! この記事は、武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(以下「本研究科」といいます。)の科目である「クリエイティブリーダーシップ特論」(以下「CL特論」といいます。)における令和3年10月11日(月)に開催された第14回最終回のエッセイです! ついに最終回です!! 最前線でご活躍される方の連続講演イベント最終回のスピーカーは Takram のビジネスデザイナーの佐々木康裕様です! 最近、岩嵜先

          「ビジネスデザイナー」ってなんだ?

          同じ「言語化」でも色々ありますね。

          この記事についてこんにちは、平塚です。この記事は、武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(以下「本研究科」といいます。)の科目である「クリエイティブリーダーシップ特論」(以下「CL特論」といいます。)における令和3年10月4日(月)に開催された第13回のエッセイです。最前線でご活躍される方の連続講演イベント第13回のスピーカーは博報堂新規事業開発部門「ミライの事業室」室長である吉澤到様です。ビジョン策定のお仕事が多かったとのこ

          同じ「言語化」でも色々ありますね。

          【正式告知】スタートアップにおけるルールメイキングのイベントを開催致します。今回のスピーカーは空飛ぶ車と電動キックボードに携わる新井様とリーガルハクティビストの岡部様です。参加費無料なので、ぜひご応募ください! https://ichigayah-event01.peatix.com

          【正式告知】スタートアップにおけるルールメイキングのイベントを開催致します。今回のスピーカーは空飛ぶ車と電動キックボードに携わる新井様とリーガルハクティビストの岡部様です。参加費無料なので、ぜひご応募ください! https://ichigayah-event01.peatix.com

          【研究中】デザインの意味不明用語集

          この用語集は、平塚がデザインの領域に入っていって知らなかった用語か、通常とは異なる独自の意味で用いられていると思われる用語等についてきまぐれに解説……感想を述べていきます。用語の正確な意味内容を定義するのではなく、自らの実践を踏まえて用語理解の苦悩の痕跡を残します。言ってみれば、底なし沼の前に旅人の杖が落ちていて「ああ、誰か先にここに来て沼に落ちたんだなぁ、かわいそうに。私は避けていこう~」と思ってもらえるようなかんじのユーザーガイドを試みます。順次アップデートします。何でも

          【研究中】デザインの意味不明用語集

          サーキュラーエコノミー!!の話じゃなかった!!!

          この記事についてこんにちは、平塚です。連投です。この記事は、武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(以下「本研究科」といいます。)の科目である「クリエイティブリーダーシップ特論」(以下「CL特論」といいます。)における令和3年9月27日(月)に開催されたCL特論の第12回のエッセイです。最前線でご活躍される方の連続講演イベント第12回のスピーカーはサーキュラーエコノミー実践家大山貴子様です。日本国内では数少ないサーキュラーエコ

          サーキュラーエコノミー!!の話じゃなかった!!!

          気づくことに気づくことがブランドにつながるという話なんだろうなって。

          この記事についてこんにちは、平塚です。予定より執筆が遅れに遅れていますが、気にしないでください。この記事は、武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(以下「本研究科」といいます。)の科目である「クリエイティブリーダーシップ特論」(以下「CL特論」といいます。)における令和3年9月20日(月)に開催されたCL特論の第11回のエッセイです。最前線でご活躍される方の連続講演イベント第11回のスピーカーは、大阪芸術大学デザイン学科グラフ

          気づくことに気づくことがブランドにつながるという話なんだろうなって。

          人生の全体性を取り戻すこと。

          この記事についてこんにちは、平塚です。この記事は、武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(以下「本研究科」といいます。)の科目である「クリエイティブリーダーシップ特論」(以下「CL特論」といいます。)における令和3年9月13日(月)に開催されたCL特論の第10回のエッセイです。最前線でご活躍される方の連続講演イベント第10回のスピーカーは医師・医学博士である稲葉俊郎様です。現在は、軽井沢病院でお仕事をされています。 講演内容

          人生の全体性を取り戻すこと。

          行政/自治体との共創について:日本全体のオープンソースコミュニティ構想

          この記事についてこんにちは、平塚です。夏休み(ただし、本業学生に限るため自営業の私には適用がない。)を挟んで後半戦です。武蔵野美術大学では「第3ターム」と呼んでいる期間への突入です。既にエディトリアル・デザインの授業や産学協同の授業もあり、なかなか沼となってきております。 ということで、この記事は、武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコース(以下「本研究科」といいます。)の科目である「クリエイティブリーダーシップ特論」(以下「C

          行政/自治体との共創について:日本全体のオープンソースコミュニティ構想