「好きな人を大切に」300回記念例会・後記
2019年12月26日、300回目の例会が開催されました。
一年を掛けて手づくりした私たちの交流会の300回目の記念例会が、12月末に水戸市内のホテル宴会場で盛大に開催されました。
参加人数は、99名。
内訳は、正会員が倶楽部メンバーの8割となる49名、ビジターはそれを上回る50名でした。また、女性比率は、通常例会そのままの4割に迫る38名。そして、新鮮度合いの目安となる初参加者は、34名という華やかな内容でした。
開催当日までの間に、倶楽部メンバーの方々に、プログラムに関する様々なアイデアを頂いていた私の頭の中には、既に大枠の進行表が出来上がりつつありました。
12月22日、会場のホテルに関係者を集めて下見を実施。これを待ってスケジュールを完成させることを目途に、先に手掛けたのは、日数を要する参加者名簿と、翌月開催する東京と水戸の「合同新年例会(vol.12&301回)」のフライヤー作成でした。
こちらを一気に創りあげ、印刷発注が完了すると、進行プログラムも驚くようにスラスラと頭の中から滑り出して来ました。
そんなことで、当日は手書きのままのナマの進行表をホテルに持参して、会場キャプテンや映像をお手伝いくださる方々と打ち合わせし、記念例会に臨んだ次第です。
楽しくなければやれないのです。
ところで、私たちの交流会は確かに異業種の交流会ですが、売らんかなの強引なセールスや、名刺だけをばらまくための参加者を、主宰者の私が厳しく”監視”しているパーティです。
自分が他人に何かをしてもらいたいと思うならば、まず、先に相手に与えることが大切で、出会いでいきなり相手に何かを求めることは虫が良すぎます。何らかの価値あるものを「Give and Give and Give」することで、初めて何かを得ることが出来る、と思うからです。
これが私たちの交流会の根本精神であり、それ以外は「ただの飲み会」です。
この記念例会の席でも、たくさんの参加者の方々に、長く続けて来られた秘訣を問われました。私はその度に、ウケウリではありますが「楽しいことと、儲かること」です、と答えていました。
実際、この交流会の運営は、私に「イチエ」という“無償の価値”を提供し続けてくれていますし、私が今こうして活動していられるのも、この『ブランド』があればこそでした。
更に、楽しさ。この楽しさは、活動のモチベーションとなります。「今月は、こんなに皆んなに喜んでもらえたのだから、次回はもっともっと!」というように、参加者ひとりひとりの喜びは、鏡となり、私に幾重もの喜びとなって跳ね返ります。
これが、この倶楽部運営に向ける私のパワーを強力に後押ししてくれています。楽しくなければやれないし、また、やらないと思います。実際、楽しくなければやれないのです。
この交流会の主宰者で代表で、幹事&事務局を兼務する私は、毎月、毎月、例会場となるレストランや宴会場を探し、店舗と交渉し、案内文を作成し、フェイスブックとメールで、会員やビジターの方々に案内します。
会員やビジターの方々からの出欠のご返答は、それぞれフェイスブック、もしくはメールでもたらされます。過去、何度も何度も同じようなことを書きましたが、この地道な繰り返しを25年間、300回に亘って飽きずに繰り返して来たワケです。
人間は本能を繰り返すほど親しくなる。
出欠の返答は、例えば、170人の対象者がいれば、様々なパターンがあって面白いものです。私も人間ですから、この繰り返しによって、その会員・ビジターの方々に対するスタンスというか距離感が生まれます。
いま飲食業界で問題になっているドタキャンについても、それ以前にかなり悩まされ自分なりの解決策を見い出しました。
『ザイアンスの法則』は、こう言っています。
飛び込みの営業、セールスが断られる確率は限りなく100%に近いものです。しかし、それでも飽きずに続けていると、しつこいなぁと思いながらも、まぁ熱心だから、一度だけでも話しを聞いてやろうかという展開になることがあります。
このときの話しの内容に、たまたま同郷だったり、同じ趣味を持っていたりすることがあると、そこからトントン拍子に商売の話しが弾んだりします。
私の交流会にも、入会はしたものの様々な理由があって、2~3回参加しただけでその後は全く顔を出さない、いわゆる「名簿だけ会員」がいたりします。その中には、出欠の案内に冷淡に感じる程に無反応な人、逆に丁寧に毎回近況をしたためてくれる人がいて、当然私の好意という印象の度合いも変わります。
機械的な内容のメールには、機械的な返答をしてしまうし、欠席ながらも、しっかりと近況を知らせてくれるような人とは、数ヶ月会っていなくても距離感がありません。むしろ始終会っているような錯覚すら覚えます。
例会では、会の最後に、当日の参加者全員にスピーチをもらいます。
その短いお話しの中に各人各様の喜びや悩み、生きがいや希望への取り組みの姿勢が見られ、大変興味深いものがあります。そこでは、それぞれの参加者の素顔、人間的側面が垣間見られるワケで、参加者同士の共感の度合いや好感度は極めて高くなります。
「人間は本能を繰り返すほど親しくなる」といいます。記念例会の夜も、心が熱くなる程の、あっという間の素晴らしい時が流れました。
永い年月の間には、物故する会員もいたし、いまこのとき身体を病んでいる会員もいます。もともと淡白な性格の私が、楽しい例会の最中に、そんな人たちの痛みや悲しみを微妙に感じたりするのは、こんな風に、私たちが家族に近い触れ合いを続けて来たからです。
「好きな人」を大切に。
そんな私の気持ちを、このインタビュー記事が代弁してくれます。
もちろん、インタビュー記事ですから、前後の脈絡も見えません。寺田社長の声や表情も分からないので、いきおい聞き手である編集委員の筆のニュアンスに頼らざるを得ません。よって若干極論のようにも読み取れました。
しかし、私の気持ちに、はまりました。今は、フェイスブックを含めてSNS隆盛の時代。でも、この文章は活きてると思います。
私は、半年に一度どころか、月に一度はフェイスブックの230前後の「友達」と、Twitterに至っては、二週間に一度は、4,500近く保有している「フォロワー」を見直し、削除することもあります。
改めて言います。「楽しくなければやれないのです」。
記念例会の終宴のステージで、私は参加者の方々に向かい熱く語りかけました。「私の中では、始まった時からもう既に300回例会は終わっていて、次の企画が渦巻いています。NEXT ONE どうぞ、これからのイチエに、そして私にご期待ください」と。
私は、どんな時にでも、掛け値無しに皆んなの笑顔を、そして、私のこの顔を、見たいがために、忙しい仕事をおしてでも駆けつけてくれるようなそんな「好きな人を大切に」したいと、心の底から思える、感動の記念例会の宵となりました。
皆さん、本当に、本当に、ありがとうございました。