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「人間の知性」第316回例会 2021/05/28

4月、コロナ時短要請によって順延した第316回例会がやっと昨夜開催されました。会場は、水戸駅北口徒歩5分のディープでレトロな商店街・宮下銀座。そこに、一昨年暮れにオープンしたお洒落なフレンチレストランです。

内外装デザインを手掛けたのは、私たちの俱楽部正会員です。ガラス張りの
正面の重厚な木のドアを開けると、あの独特な、胎内に包み込まれるような感覚でありながら瀟洒な、“WATANABE KOBO”の世界感がありました。

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さて、イチエの恒例といえば参加者「1分間スピーチ」。毎月毎回、皆さま方のお話しに勇気をいただくとともに、このコロナ禍を機に変化しなければいけない、既に変化を遂げている、など、様々な素晴らしいお話を頂くことが出来ています。

苦手な方がいる一方、とても1分では語り尽くせない話題や経験、そして蘊蓄を豊富にお持ちの方もいらっしゃいます。今回はそんなおひとりに、会の冒頭15分程度のお時間をお預けし、貴重なお話をお聴きしました。その先見性や、ウイットに富んだ発想の柔軟性を垣間見ることの出来る貴重な機会となりました。

とくに、お話しを聴く参加者の方々が感心していたのは、話題の中に挟まれる「数字」への記憶力の高さでした。

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ところで、過日の新聞紙上で、横浜薬科大学長の江崎玲於奈 先生が、AI(人工知能)がどこまで人間に代わるようになるのか、について述べておられました。

先生は、人間の知性は分別力と創造力の二つに大きく分けられると考えていて、『分別力』は、従来の学校の受け身型学習のイメージ。そして、『創造力』は、「疑う」「考える」「調べる」という自主的学習で養われるものなのだと書いていました。

私は紙上の次の部分をマークしました。

大量のデータを瞬時に学習するAIは、人間をはるかに超える分別力を備えることも可能であろう。だが創造力は持ち合わせていない。人間はこれまで以上に、独自の創造力に生きがいを見いださなければならない。
読売新聞朝刊:2019/3/12(論点)

続けて、進化はAIに何らかの自我を備えさせる可能性も否定出来ないと、警告していました。

背筋に少し冷たいモノを感じます。

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コロナ禍の閉塞感の中開催された例会は、一服の清涼剤の役割を果たせたようです。私はこれからも、温かな血の通う人間として、イチエを通じ、素敵な出会いを創造すること。そして参加者の方々に、会の最後の1分間スピーチで、この「疑う」「考える」「調べる」という独自の創造力を養っていただきたいと、密かに思っています。

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