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東京の晴天から、一時の睡眠の後目覚めると、其処は吹雪の苗場だった
若い頃から、ウェアだけはプロ級スキーヤーだった私が、数十年振りに誘われて向かうのは、苗場スキー場。
ただ、こんな時に限って体調を崩してしまうのはいつもの悪い癖。
風邪薬の効目もあってか、車の後部座席で惰眠を貪っている内に、車窓は、いつの間にか晴天から雪景色になっていた。
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そんな私たちの今晩の宿は、バブリー・リゾートホテル(?)2号館タワー棟の17階。
居ながらにしてゲレンデが一望出来る客室は、照明を暗くしていると、さながらスクリーンでスキー映像を観ているような錯覚さえ覚える。
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眺望は抜群で、部屋そのものも広いが、流石に建物は古い。バス、トイレも独立はしているものの、こちらも経年劣化は否めない。
そして驚いたのは、到着時のフロントの風景。スキー客とチェックイン客とスマートなホテルマンと、その間を、館内着(?)とスリッパ履きでうろつく宿泊客の姿に、小さなカルチャー・ショックを受けたものです。
爆睡の夜が明けると・・・
リゾート・ホテルの夜明けは早く、翌日の朝食は一階のレストランでバイキング。
ここも運良く、ゲレンデビューの席が空いていたので、大好きなクロワッサンを頬張りながら、スキーはせずに、ゆったりとスキーヤーの楽しむのを眺める。
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周りは外国人の宿泊客ばかり。思いのほか美味しく感じたお料理と、窓の外の真っ白な雪景色。その異国に迷い込んだような雰囲気に、なんとも贅沢な一日の始まりを楽しんだ。
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両日、ホテルの周辺は雪に埋もれて、開いているお店も無く、ホテル内のレストランやショップは、インバウンド価格で驚くような値付けとなっていた。
これから行かれる方には、出来れば、現地到着前に食べたいモノを買いだめし、入館される事をお勧めしたい。
そんなこんなで、せっかく苗場に行きながら、風邪引きを理由に、一度も雪に触れる事のなかった、へっぽこ記者からの滞在リポートでした。