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トクさん80歳!!・・・生きてるうちが花なんだぜ
2025.02.05 は、”トクさん”傘寿の記念日。お祝いに駆けつけた方々は、北は北海道、南は九州、日本全国各地から。
祝宴の場は、彼の持ち店舗のひとつである新宿・浪曼房。開始時間に少し遅れて到着すると、店内は文字通り、足の踏み場も無い程の満々席となっていました。
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太田 篤哉 (通称・トクさん)
◼️おおた とくや 1945年北海道松前町生まれ。岩見沢市へ転居し少年時代を過ごす。岩見沢西高校卒業後、札幌市で浪人生活を送り1964年東京オリンピックの年に上京。
朝は新聞配達、昼は喫茶店、真夜中は「どん底」で働き”1日20時間働く男”と呼ばれる。
1975年、新宿・花園神社隣のバー「モッサン」のマスター時にラグビーフットボールクラブ「ガッデムズ」を設立。働きながら33歳で和光大学に進学し、テニスクラブ「ダンディライオン」に入部。夢のキャンパスライフを楽しむ。その後独立し、「池林房」「陶玄房」「浪曼房」「犀門」「梟門」を開店。
現在、O・Tビル地階にイベントスペース「Space雑遊」をオープンし、1階に24時間営業の「バル」を準備中。 (※注・2005年当時)
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トクさんは新宿三丁目の有名人。私が草ラグビークラブに入部するのに、40数年以上も前に出会った頃から、既にそうでした。
人懐っこい、ひとたらしとも思えるような温厚なその顔立ちからは、彼がそれまでに経験して来たであろう苦労の日々など、少しも感じられませんでした。
しかし、東京・新宿で、裸一貫から複数店を立ち上げ、自社ビルをオープンさせるに至るまでには、並々ならぬ苦難の道のりがあっただろう事は、想像に難くありません。
祝宴にゲストとして駆けつけ、ステージに立ったのは、あの往年のフォークシンガー小室 等やシンガーソングライターの山崎ハコなどの他に、新進のジャズシンガーや、彼を慕う多彩なアーティストの面々。
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そのひとりがギターを弾きながら歌う「生きてるうちが花なんだぜ」を、ステージ上でともに合唱しながら、トクさん自身の80年の歩みを噛みしめているかに見えた姿が、なんとも印象的でした。
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◼️以下、コロナ禍の時ではありますが、トクさんの人となりの良く分かるインタビュー記事です。・・・飲食店ドットコム<ジャーナル>
(2020年09月08日公開)
で、私はというと・・・
ラグビークラブの先輩、後輩、様々な方々との数年来の再会を楽しむと同時に、彼らの微妙な体調や生活の変化が、その姿や表情から読みとれて、「人は自分の鏡」と、ただただ痛感するばかりでした。
そして、これからも、トクさんを見習い、日々小さな努力の積み重ねを大切に、生きて行こうと思える、なんともヘビーな宵となったのです。