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移転・新規開業。地方都市ホテルの挑戦。2001

「ホテル産業経営塾」卒塾論文・優秀賞
<週刊ホテルレストラン2002/5-10発行号掲載>
金原 榮

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Ⅰ 序章・・・夢をカタチに

1983年10月に開業した茨城県水戸市のホテルは、市内を流れる一級河川・那珂川の河川敷に居を構え、白亜の11階建ての美しい姿を川面に映していた。この川は、ホテルにとっては格好の借景であり、そのむかしは献上鮭が遡上する川として、さらには水浴の場として周辺住民に愛される川であった。

しかし反面、頻繁に暴れ川へと変容する側面を持ち、かいわいに幾度と無く被害をもたらした。国と県は、これを解消すべく改修工事に着手し、ホテルはその18年間の役割を終えて、新天地へと移転することとなった。

閉館は2001年3月。その約5年前となる1996年には既に第一班のプロジェクトが編成された。並行して移転の候補地を絞り込む作業が行われていた。こうして18年間培われた実績とお客様の信頼をもとに、スタッフたちが夢に描いた理想のホテル実現への采は投げられた。

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