ドライブ 2020.5.5 ザ・ドライバー 2020.5.9

ベイビードライバーがとっても良かったので、
関連ある映画を見ようと思って
別のゲッタウェイドライバーの映画であるドライブを観る。

最初は、もちろんお決まりのカーチェイスシーンで始まる。
ベイビードライバーとは異なりスピードで魅せるというよりは、
物陰に隠れる場面もあり、冷静な運転。

この映画で何度も映し出されるライアン ゴズリングの横顔が美しい。
セリフがほとんどないこの映画において、
彼の微妙な表情の変化からいろいろなことを読み解くことになる。
最後は大変なことになるけども。

ドライバーは昼間は映画のスタントマンをやりながら、
夜はゲッタウェイドライバーという生活を送っている。

そんな一匹狼のようなドライバーだが、
隣の部屋に住む人妻アイリーンに惹かれていく。
彼女には子供も旦那もいるが、旦那は刑務所に入っている。

車を修理したことから、彼女と知り合い、
惹かれていくドライバー。
子供を連れてドライブにも出かけた。
ドライバーが楽しそうにドライブする様子は微笑ましい。
こんな微笑ましいシーンからあのラストシーンはとても想像できない。

そんな幸せな時間を送るドライバーだが、
ドライブ途中にアイリーンから刑務所から旦那が帰ってくると知らされる。

旦那の復帰を祝うパーティが開かれるが、アイリーンは廊下に座り込んでいる。
そこにドライバーが現れ、見つめ合う二人。
そこにゴミを捨てにきた旦那と子供。旦那とドライバーが出会う瞬間だ。

ある日、ドライバーが車で帰ると、
駐車場で旦那がボコボコにされていることに気づく。
旦那曰く、刑務所で借金を背負わされたらしく、
その返済のためにまた強盗に協力するよう迫られいてるらしい。
ドライバーは、自分も協力し、旦那の借金返済を手伝おうとするが、
ここからどんどん物語は悪い方向に転んでいく。これでもかという位に。
このあたりはベイビードライバーの最後の郵便局強盗と一緒。

旦那は強盗の現場で殺され、仲間の女と部屋にいると
そこに追っ手が殺しにやってきて、口紅を塗っていた女の頭に銃弾が。
追っ手を殺し、ライアンゴズリングは頭から血塗れに。

ドライバーは、その強盗の話を持ち替えてきたクリスに会いに行き、
そこでいきなりハンマーで手を殴り、激しく襲いかかる。
このあたりからドライバーがターミネーターのようになっていく笑

ドライバーに襲われたクリスが仲間たちといると、
権力者のバーニーにいきなり刺され、殺される。
一方、その権力者はドライバー仲間シャノンに会いに行き、
握手をし、スッと腕の血管を切る。
「心配するな。苦しまずに死ねる。」と言いながら。

任侠映画のような展開に
もはや自分が何の映画を観ているかわからなくなる。

自宅に戻ったドライバーは、アイリーンに事情を説明するべく
エレベータに乗っていると、バーニーの刺客がやってくる
そこでいきなりライトが二人にあたり、二人はキスをする。

そこからの場面がトラウマになる。

キスをし終わると、刺客に掴みかかり、殴り、頭に蹴りをかまし続け、
頭が割れる。ここで私は、画面を手で覆う。
映画を観るのもやめようかと思ったが、怖いもの見たさで最後まで頑張る。

バーニーの仲間のニーノを車で追い詰め、ニーノも殺し、
最後にバーニーと一対一で対決することとなる。
ニーノーを追いつける際に顔がバレないように、
スタントの時に使用している被り物をかぶっているドライバー。
表情が全く変わらない被り物が遠くから歩いてくるシーンもトラウマもの。

中華料理屋で落ち合い、取引をするバーニーとドライバー。

お金を渡そうとしたドライバーにナイフを向けるバーニー、
そのバーニーに襲いかかるドライバー。

先ほどまであれだけのグロテスクな戦いを嫌というほど見せてきたが、
最後の二人の戦いはコンクリートに影がうつるだけ。

なんでやねん!と突っ込みたくなる。

ドライバーも怪我を負うが、最後は車に鍵をさし、走り出す。
このシーンで映画が終わる。

最後のバイオレンスが前半までの静かなシーンとは対照的すぎる。
最後はほぼ画面が赤かったし、かなりのバイオレンスだった。

頭の中がパニックになりながら、終わった。
そして、数々のバイオレンスシーンが私の心に残った。

ここまできたらと思い、ザドライバーも鑑賞。
もちろん映画の始まりはカーチェイスシーン。
かなり迫力のあるシーンで映画の大半は
カーチェイスシーンだと言っても過言ではない。

主人公のドライバーはやはり寡黙でそのドライバーを捕まえようとする刑事。
そこに現れる謎の女を中心に映画が進んでいく。

銃は嫌いだというドライバー、心優しいところがあるのも
これまで観たドライバー達の姿と重なる。

LAのダウンタウンのモーテルが1泊5ドルだったり、
電話がダイヤル式だったり、時代を感じさせる場面が面白い。
40年前のUnion Stationやアムトラックにも興奮。
このあたりは、あまり変わってないけど。

今の時代ではあんな派手なカーチェイスはLAでできないだろうな。

というわけで、ゲッタウェイドライバーシリーズはとりあえずこれで終了。
やはり人が殺されたり、殺すシーンがあるのは得意でないことを確信。

やっぱり、ドライブは凄かった。

https://www.netflix.com/title/70189289

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