Half of it 2020.6.14
Netflixのオリジナルの映画。
ラジオで勧められていたので、なんとなくみてみました。
舞台はアメリカの田舎町。
駅のすぐ隣に父親と二人で暮らすチュー。
物静かで友達のいないチューだが、文章を書くのが得意で、
レポートの代筆を行ない、お小遣いを稼いでいる。
そんなチューにラブレターの代筆のお願いをしたポール。
最初は無理だと断るチューだが、電気代を止められそうになり、
止むを得ず1回のみ引き受けることに。
一度きりの約束だったが、ラブレターの相手アスターから返事がきて、
やりとりが続いていく。
気づいた時には文学少女のアスターと話を合わせれるように
チューによるポールへの指導が始まる。
初めは、スポーツバカに思えたポールだが
とても一途で優しいキャラクターであることが物語が進むにつれて見えてくる。
美人のアスターも彼氏のトリッグはいるものの、なんだかしっくりきていない。
このトリッグは、学園ものにある俺様キャラだと思いきや、
俺様具合が突き抜けていて、最初はあまり好きに慣れなかったけど、
なんだかかわいくなってくる。
メールのやりとりを重ね、段々ポールに惹かれていくアスターだが・・・。
一人一人のキャラクターに好感がもて、
ザ青春を味わってるような感覚になる。
主人公のチューは、卓球のあいちゃん似。
代筆を行なっていくうちにポールとの友情が育まれていく。
ピアノをうまく弾けないチューにギターを差し出すポール。
二人の友情、特に父と一緒に見ていた映画のシーンを思わせるような
最後の電車のシーンは泣ける。
というか、泣きました。
ポール。
タコスソーセージを作り、いつかお店を開きたいと思っている。
最初は無口なポールだったけど誰よりも思いやりがあり、優しい。
チューのお父さんと料理を通じて仲良くなるシーンも微笑ましい。
父。
毎晩映画を見るチューと父のシーンが好きだった。
二人同じタイミングでヤクルトを飲み干したり、ご飯を食べたり。
父が見ている映画が物語の伏線になっているところもよかった。
いわゆる青春ものだけど、見ていて飽きない、
友情や愛って良いなと思わせてくれる映画。
最初のギリシア神話の話も面白かった。
人間は、2人で一人だったけど、別れてしまい、
片割れのHalf of itを探している。
半分だからこそ、一人では生きていけない。
そんなHalf of itだからこそ友情、愛情(恋人だったり、親子だったり)を求める。
Half of itだから悩むこともあるけど、Half of it だからこそ美しい。
たまに見返したくなるそんな一本でした。
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