ジョジョラビット 9.14
心の友はヒトラー。
軍では落ちこぼれ、投げた手榴弾が戻ってきて、大怪我をしてしまう。
お父さんは戦争に参加していて、お母さんと2人暮らし。
そんなある日ジョジョは秘密の扉をみつけ…
出てくるキャラクターが全て個性があり、素晴らしい。
ジョジョの2番目の親友のヨーキーは本当に愛らしいし、
そしてユダヤ人の彼女がいるといった時に彼女が
いるなんていいねといえるヨーキー。
クレンツェンドルフ大尉は最初はどんなキャラクターか読めないが、
特に秘密警察がきた時の機転や最後のジョジョの軍服を脱がし、
お姉さんを守ってやれというシーンは涙なくしてはみれない。
スカーレットヨハンソン演じるお母さんのユーモアと強さ。
服装も色彩豊かでおしゃれ。存在感のある役だった。
時折でてくる靴があんな形のシーンに現れるなんて、号泣。
お母さんの靴紐を結ぼうとして、結べなかったジョジョが
外に出る時になって靴紐が結べるようになったのは印象的。
ジョジョが恋するシーンやジョジョの服装もかわいかった。
ジョジョの演技も素晴らしい。
秘密警察がでてくるシーンは息を呑む。
実際にもあったのかと考えると、恐ろしい。
あのシーンのブラックジョークには笑えなかった。
全体的に映像も綺麗だし、戦争や人種差別という
とても重いテーマを描きながらも、コメディの要素もあり、
優しさや愛もしっかり描かれている。
もちろん、皮肉すぎる場面や不謹慎と感じる人もいるかもしれないけど
とてもバランスの良い映画だった。
涙もろい私は今回も何度も泣いた。
攻撃することが強さではなく、
優しさは強さでもあることを教えてくれた。
ウサギにもきっとそんな意味がこめられているのかと感じた。
人に優しく!
ジョジョが恋をして、嘘のラブレターを書いて、
でも傷ついた様子をみて、もう一通ラブレターを書いたり、
戦争に負け、エルサを自由にできるのに、
離れたくないから嘘を言うシーンもかわいかった。
最後に外に出て行く時の会話が母親との会話と重なる部分や
ダンスシーンも最高だった!
きっとまた観ることになる映画だと感じた。