日本のサイバー防衛能力の低さを指摘するDipolomatの記事

自虐的な関係者がいることもあって日本のサイバー能力の低さは以前からよく話題になってきた。その一方で肯定感の高い人々もいるようで最初のNCPIで高いスコアだったことも喜んで取り上げられていた。
Dipolomatの記事「Why Japan Is Lagging Behind in Cyber Defense Capabilities」https://thediplomat.com/2024/05/why-japan-is-lagging-behind-in-cyber-defense-capabilities/ )は高橋浩祐による日本のサイバー防衛力が低い理由を解説した記事だ。

●概要

この記事ではサイバー防衛能力が低い原因として国民全体をサイバー脅威から守る組織がないことをあげている。
防衛三文書では新しくNISCがその任に当たることになっているが、まだ実現していない。国家安全保障戦略であげている能動的サイバー防御を実現するためには官民の情報共有とインシデント対応の体制、国内の通信監視による攻撃の検知し必要な措置を行う権限、重大な攻撃に対して事前に相手を無力化する権限、が必要と指摘。

いずれも法的な問題を含む国民的議論が必要なものであり、なによりこれまでの「専守防衛」との整合性をとらなければならない。課題は大きい。

●ドリブルろくにできないくせに、オーバーヘッドキックを練習するやつ

ろくにドリブルもできないくせに、オーバーヘッドキックを練習するやつがいる。カッコいいとか、目立つから、オーバーヘッドキックをやってみたいのだろうけど、試合をする気がないとしか思えない。
日本が目指す能動的サイバー防御はイギリス、アメリカなどを他国のどこよりも攻撃的要素を含んでいる。これまでほとんど能動的なことをやってこなかったのに、一足飛びにそこまでやるのは無茶のように感じる。
記事は比較的コンパクトに紹介していたが、課題は山積みなうえ、3年で人事異動があることを勘案すると、かなり難しいと言わざるを得ない。

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