ウクライナ 最近のSNSの動き

大西洋評議会のまとめレポートが公開されており、そこにSNS上の動きも書かれていた。
Russian Hybrid Threats Report: New evidence of accelerated military build-up near Ukraine February 8, 2022
https://www.atlanticcouncil.org/blogs/new-atlanticist/russian-hybrid-threats-report-new-evidence-of-accelerated-military-build-up-near-ukraine/

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●YouTubeが親ロシアチャンネルとアカウントを凍結
2月4日、ドネツク人民共和国(DNR)とルハンスク人民共和国(LNR)はYouTubeが、「DNR Ministry of Information」、「DNR National Police」、「LNR National TV-Radio company」、「Lugansk Information Center」のチャンルと、People's Policeのアカウントを凍結したと発表した。

ウクライナでは親ロシア派の国会議員Viktor Medvedchukとその支持者に関連するチャンネル「UkrLive」と「First Independent」が凍結された。

●Telegramでキエフ市長とアメリカ撤退の誤情報親ロシア派チャンネル「Cartel」は、キエフ市長がドネツクとルハンスクを解放するために軍事作戦を準備していると投稿した。また、市長は、兵器を調達するためにアメリカ国務長官アントニー・ブリンケンと取引をしているとも主張した。
42万9,000人以上のフォロワーを持つ親ロシア派のチャンネル「First」は、「Cartel」の投稿を拡散した。

チャンネル「Skeptic」は、アメリカはウクライナを放棄するだろうとし、その根拠として、アメリカ国務省とロシアの間で交わされたとされる機密文書を閲覧した匿名の情報源をあげている。この投稿は、「First」「Rezident」などによって拡散された。

●ウクライナの親ロシア派国会議員Viktor Medvedchukの仲間がフェイスブックでデマ
ウクライナの親ロシア派国会議員Viktor Medvedchukの仲間のRenat Kuzminは、人々が家族を海外か西ウクライナに移していると主張し、RIAやRTなどのメディアによって拡散された。

同様に、Renat Kuzminと同じ政党に所属するIllia Kyvaは、アメリカ人がウクライナの権力を掌握し、大量虐殺を演出したと自分のTelegramチャンネルに投稿し、親ロシア派によって拡散された。

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