fitbitとアップルウォッチでは、かなり異なる数値が出る

*これは自分自身の備忘録として書いたものでして、限りなく個人的な経験に基づくものです。数値をご覧になってわかるように一般的な方の数値とは異なっていると思うので、あくまで参考あるいは興味本位でお読みください。
【追記】2024年アップルウォッチ10を発売と同時に入手しました。使用した結果を追記しました。


fitbit charge3(以下、fitbit)を2019年7月から2021年11月まで、アップルウォッチシリーズ7を2021年11月現在(2022年1月13日)まで使用して気がついたことをまとめたものです。仕様などはリンク先のページでご確認ください。

そもそもfitbit charge3はトラッカーで運動量などを測定するのが主目的で、アップルウォッチはトラッカー機能のついている腕時計なのでコンセプトからして違うんですが、どちらも同じ数値を測定しているのにえらく違う数値なので驚きました。繰り返しになりますが、あくまで私個人の場合であって、もしかしたら他の方はほぼ同じなのかもしれません。

1.心拍数がだいぶ違う

心拍数は消費カロリーや最大酸素摂取量の推定などさまざまな数値の元となる基本的な測定項目ですが、かなり違います。両方をつけてやってみて、その違いに驚きました。

・運動していない時の心拍数はほぼ同じ。座っていたり、寝ていたりする時の心拍数にあまり違いはありませんでした。なお、私の心拍数は安静時で50台とふつうの人よりも少なめで就寝時は40台になることもあります。

・だいたい心拍数が110台くらいまではそんなに違う数値ではありませんでした。120を超えてくると、fitbitは高く、アップルウォッチは低くなります。どちらが正しいのか、両方間違っているのかわかりませんが、10以上違うことはざらにあります。

アルコールを飲むと心拍数が上がると思うのですが、fitbitでは明確に上昇し(通常時よりも20以上心拍数がアップ)、アップルウォッチでは少し上昇する程度(せいぜい10程度のアップ)でした。体感的にはfitbitくらい上昇しているので、10程度の増加に留まっているのは少なすぎでは? と感じました。

・心拍数測定結果の違いは消費カロリーにも影響します。fitbitでは1日全体の消費カロリーが2100を超えるのが当たり前でしたが、アップルウォッチでは1800を超える程度でした。そこそこ運動したと感じた日にはfitbitで2200以上、アップルウォッチで1900くらいでした。私の基礎代謝は1300ちょっと(体重50キロ、体脂肪率10%前後だとこれくらいらしい)なので、これと全体の消費カロリーの差が活動時の消費カロリーになるのだと思います。

2.最大酸素摂取量(VO2MAX)の違い

fitbitではVO2MAXは69から71でした(めっちゃ高い)が、アップルウォッチでは33から39程度でした。ほぼ半分なので、この違いは大きいです。これはひとえにアップルウォッチがVO2MAXの推定をウォーキング、ランニング、ハイキングでしか行わないためだと考えられます。あるいは年齢平均値とかけ離れていた場合、補正を行うのかもしれません。

多くの酸素を消費する活動はこの3つの中ではランニングのみです。私はこの3つの中ではウォーキングしかしない(要するにふつうに生活しているだけ)なので、たいして心拍数があがりません。そのために数値が低くなったと思われます。

これに対してfitbitではおそらくすべての活動を対象にVO2MAXを計算しているので異様に数値になっているのだと思います。ただ、誰でもそうなるわけではないようで使い始め当初あまりにも数値が高いのでいろいろ検索してみるとふつうの数値(30台)の人を何人か見つけました。
【追記】この問題はアップルウォッチ10でも同じでした。相変わらず低い数値のままです。試しに簡便な最大酸素摂取量を計算してみました。
VO2max = 15 × 最大心拍数 / 安静時心拍数
結果は47.7。fitbitとアップルウォッチの中間という微妙な結果。
ちなみに私の最大心拍数は実際に運動している間の上限から175と推定、安静時心拍数は55でした。

3.睡眠時間がだいぶ違う

睡眠時間がfitbitとアップルウォッチで大きく違っていました。fitbitでは3時間から5時間くらいの睡眠時間が多かったのですが、アップルウォッチでは10時間を超えることが多かったのです。おそらく睡眠時間の定義から違うのだと思います。fitbitの方が体感に近いです。

朝起きて眠かったり、だるかったりする時、fitbitでは3時間、4時間といった短い睡眠時間を示しますが、アップルウォッチはそういう時でも10時間の数値を出してきます。また、fitbitでは標準のアプリで睡眠の種類別や酸素濃度の変化がわかりますが、アップルウォッチは追加のアプリを入れないとわかりません
【追記】その後、Auto Sleep というアプリを入れたところ、そのアプリ上で睡眠時間の感度のようなものの調整ができるようになっていました。1から10までの段階があり、1はもっとも厳しく睡眠時間を計算、10もっともゆるく計算。なのでどの段階を選ぶかで睡眠時間は大きく変わり、さらにAuto Sleepの設定がアップルのヘルスケアに反映されるということになっていました。もはや、なにを基準にしてよいのかわかりません。体感に近いものがいいような気がしますが、体感を優先するなら別に測定結果見なくてもよくない?

人によって違うと思いますが、私の場合は睡眠の計測ではfitbitの方が自分の感覚に近く、わかりやすかったです。

4.歩数、歩行距離

どちらも多めに出ます。どちらかというと、fitbitの方がかなり多めに出てました。とはいっても、どちらもまったく参考にならないくらいに多めに出ているので当てにならないという点では一緒です。他の日との増減を見て「今日は多く歩いたな」と思うくらいしか使えないのでは?

5.もろもろ基本機能の違い

トラッカーとしての機能について見てみると、アップルウォッチは血中酸素濃度、心電図を計測できます。fitbitは睡眠中の酸素濃度のグラフは見られるのですが、それだけを計測したり、見たりすることはできません。

バッテリーをフル充電すると、fitbitは3〜4日は余裕で持ちますが、アップルウォッチは最低でも1日1回の充電は必要です。

こうやってみてくると、どちらも一長一短あります。アップルウォッチはとにかく機能が多くて、他のアップル製品と連動しやすいことがメリットです。一方、fitbitはトラッカー機能に特化している分、バッテリーの持ちはいいし、コンパクトで軽いというのがメリットです。

アップルウォッチは、今後さらに機能が増えるようですが、できれば機能を増やすよりも精度をあげてほしいと思います。

【追記】ちなみに私が買ったのはこれですね。


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