第5話 デビューできる賞とできない賞 2

新人賞を受賞してデビューするパターンは大きく下記の4つです。

1.出版
2.文芸誌面に掲載あるいはアンソロジーあるいはなんらかの出版物に収録
3.電子出版もしくはネット掲載
4.特に約束なし

1.は前回お話ししました。

2.はさらにいろいろなパターンがあります。私が応募していた賞だと、小説現代ショートショートコンテスト(誌面掲載、その後文庫収録)、コバルト短編小説新人賞(担当がついてデビューを後押ししてくれる)、創元SF短編賞(アンソロジーに収録、電子出版など)などなどたくさんあります。

3.は私の投稿時代には少なかったですが、どんどん増えています。今後の主流になるでしょう。しかし、電子書籍中心になった時の作家のビジネスモデルは確立されたとは言えません。自分で切り開いてゆくくらいの覚悟が必要でしょう。
電子書籍のビジネスモデルについては小説ですが、柳井正和さんの『#電書ハック』( https://cakes.mu/series/4184が生々しい現実を書いていて参考になります。

●デビューにつながらない賞に応募する理由

・受賞後、デビューをサポートしてくれる。デビューにつながることもある。
 コバルト短編小説新人賞が代表例です。担当者がついて、その後デビューまでをサポートしてくれます。
 創元SF短編賞は受賞=単著の出版ではなが、ここから何人かの方が単著を出版し、活躍しています。宮内悠介さんはその代表格です。
 応募する賞を調べる時、受賞者がその後どうなったかまで調べられると、さらに賞を選ぶ時の参考になります。

・関係者に名前を覚えてもらえる、読者が増える
 意外とデビューにつながらない賞でもチェックしている編集者の方はいるようです。また掲載されれば読者が読んでくれてデビュー後も読者でいてくれることがあります。

・その他 腕試しプラスアルファ
 とにかくたくさん書く、書いたら応募するというスタイルでしたので、メインはデビューにつながる賞ですが、それがない時でもとにかく応募できるものには応募していました。

「投稿戦線 1年9カ月投稿96回、受賞2回、最終候補6回!」トップ
https://note.com/ichi_twnovel/m/mc132313c831e

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一田和樹のメモ帳
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